エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1287
2023.05.17 更新
文:ジャイアン鈴木/撮影:pepe
「User Scenario」の設定はシンプルだ。まず基本設定として、動作モードを自動的に最適化する「スマートオート」、最大パフォーマンスで駆動する「究極のパフォーマンス」、メーカーお勧めの「バランス」、静音性を最優先する「サイレント」、省電力性を重視した「Super Battery」が用意されている。
またGPUの動作モードとして、最大パフォーマンスを発揮する「ディスクリートグラフィックモード」、バランスを重視した「MSHybridグラフィックモード」、省電力性を重視して内蔵グラフィックスで処理する「Integrated Graphics Mode」が用意されている。
なお、次の章ではベンチマークを実施しているが、今回は「User Scenario」で「究極のパフォーマンス」と「ディスクリートグラフィックモード」を選択したうえで、「詳細設定→ファンスピード」で「クーラーブースト」を有効化している。簡単に言い換えれば、CPUとディスクリートGPUを最大パフォーマンスに設定して、冷却ファンをフル稼働させているわけだ。
今回のベンチマークでは処理能力の上限を確認するために極端な設定にしているが、一般的には「スマートオート」、「MSHybridグラフィックモード」を選ぶのがお勧め。もちろんベンチマークスコアはある程度下がるが、ゲームでのユーザー体験に影響を及ぼすほどではないからだ。
ベンチマークは、まず「MSI Center」の「機能特徴→User Scenario」を「究極のパフォーマンス」に変更 |
さらに「詳細設定→ファンスピード」で「クーラーブースト」に設定して実施している |
今回の貸出機の仕様は、Core i9-13900H/GeForce RTX 4060 Laptop GPU/RAM32GB(DDR5-5600)/1TB NVMe M.2 SSD(PCI Express 4.0×4)) |
それでは「Katana-17-B13VFK-3503JP」のベンチマークスコアを見ていこう。まずCPU性能だが、CINEBENCH R23のCPU(Multi Core)は20,058pts、CPU(Single Core)は1,692pts、CINEBENCH R20のCPU(Multi Core)は7,677pts、CPU(Single Core)は647pts、CINEBENCH R15のCPU(Multi Core)は2,989cb、CPU(Single Core)は244cbとなった。CINEBENCH R23のCPU(Multi Core)で2万の大台を超えており、Core i9-13900Hのパフォーマンスを最大限に引き出せている。
CINEBENCH R23のCPU(Multi Core)は20,058pts、CPU(Single Core)は1,692pts |
CINEBENCH R20のCPU(Multi Core)は7,677pts、CPU(Single Core)は647pts |
CINEBENCH R15のCPU(Multi Core)は2,989cb、CPU(Single Core)は244cb |
今回の貸出機には1TB NVMe M.2 SSD(PCI Express 4.0×4)「SAMSUNG MZVL41T0HBLB-00BTW」が搭載されていたが、ストレージの速度は「CrystalDiskMark 8.0.4」のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)で3,673.11MB/s、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)で2,810.20MB/sに留まっている。PCI Express 4.0(x4)接続SSDとしては正直物足りない結果だが、低発熱、または低コストを重視してミドルレンジクラスのモデルを選択したのだと思われる。
ストレージは1TB NVMe M.2 SSD(PCI Express 4.0×4)「SAMSUNG MZVL41T0HBLB-00BTW」を搭載 | 「CrystalDiskMark 8.0.4」のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)は3,673.11MB/s、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)は2,810.20MB/s |