エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1288
2023.05.19 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
メモリスロットは最大6,000MHzのオーバークロックに対応する、デュアルチャネルのDDR5×4を実装。メモリ容量は32GB×4構成で最大128GBを搭載できる。また、各スロットは信号の安定性を高めるため、SMT(表面実装)で取り付けられている点も要チェック。そしてメモリプロファイルはAMD EXPOとIntel XMPの両方に対応、幅広いオーバークロックメモリが扱える点も嬉しい。
CPUソケット側からDDR5_A1/A2/B1/B2の順に実装されたDDR5メモリスロット。デュアルチャネル動作に対応しており、メモリ2枚の際はA2/B2のペアで使用する |
UEFIのメモリクロックには、3,200MHzから16,000MHzまでの設定が用意されていた |
続いてストレージ構成を見ていこう。M.2スロットは、PCI Express 4.0(x4)対応のHyper M.2×2と、PCI Express 3.0(x2)対応のM.2×1の合計3基を搭載。CPUソケットに近いHyper M.2スロットには、サーマルスロットリングを防ぐ専用のヒートシンクを標準装備している。
さらにデータストレージ用として使うことになるであろうSATAポートは、SATA3.0(6Gbps)×4を搭載。MicroATXモデルながら、まず不足を感じない構成のストレージを接続可能だ。なおM.2 NVMeストレージとSATAストレージは、それぞれRAID 0/1/10のRAIDアレイ構築をサポートしている。
最上段に搭載された「M2_1」スロットはPCI Express 4.0(x4)に対応、フォームファクタはM.2 2260/2280をサポートしている |
「M2_1」には、専用ヒートシンクの「M.2 ARMOR」が標準装備されている |
同じくPCI Express 4.0(x4)対応の「M2_2」は、フォームファクタM.2 2260/2280をサポート。ヒートシンクは非搭載だ | チップセット接続のM.2スロットとして、PCI Express 3.0(x2)対応の「M2_3」も搭載されている |
SATA3.0は合計4ポート。2基ずつ方向違いで実装されているのは、周辺パーツの干渉を防ぐ狙いがあるようだ |
「A620M PRO RS」の拡張スロットは、グラフィックスカード用のPCI Express 4.0(x16)×1とWi-Fiモジュール用のM.2 2230スロット(Key-E)×1のみ。AMD A620チップかつMicroATXモデルとあって、極めてシンプルな割り切り仕様になっている。
なお、PCI Express 4.0(x16)スロットは表面実装でこそないものの、アンカーポイントや強力なラッチを備えた、装甲仕様のシールド構造「Steel Slot」を採用。重量級グラフィックスカードの垂れ下がりによるスロットの破断を防いでくれる。
グラフィックスカード用のPCI Express 4.0(x16)スロットは、頑丈な「Steel Slot」仕様になっている |
Wi-Fiモジュールを搭載できるM.2スロット(Key-E)。フォームファクタはM.2 2230をサポートしている |