エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1288
2023.05.19 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
続いては、組み込みを行う際に頭に入れておきたい各種コネクタ・ピンヘッダの配置をチェックしておこう。
ファンコネクタの配置(CPUファン:オレンジ/ケースファン:赤) |
まずファンコネクタの配置から見ていくと、CPUソケットのすぐ近くにCPUクーラーのファン(またはトップマウント水冷のファン)のために用意された「CPU_FAN1」、リア寄りに水冷ポンプなどの接続も想定した「CPU_FAN2/WP」を搭載している。
ケースファン用としては、ボード下部の右側にフロント向けを想定した「CHA_FAN3/WP」、リア寄りに「CHA_FAN1/WP」「CHA_FAN2/WP」を搭載。「CPU_FAN1」のみ最大12W、それ以外は水冷ポンプの接続に対応する最大24W対応のコネクタとなっている。
CPUクーラーまたは水冷ユニットのファンを接続することになると思われる「CPU_FAN1」。CPUソケットに最も近い位置に実装されている | リアファンまたは水冷ポンプの接続に使うことになりそうな「CPU_FAN2/WP」。M.2スロットとI/Oパネルの間に実装されている |
M.2スロットのすぐ下に実装されている「CHA_FAN3/WP」。PCケースのフロントパネルに最も近いコネクタだ | リアまたはボトム方向のファンを接続する際に便利な位置に搭載されている、「CHA_FAN1/WP」と「CHA_FAN2/WP」 |
ARGB LED/RGB LEDピンヘッダ配置(ARGB:青/RGB:緑) |
ライティング用のLEDピンヘッダは、ボードの右上と左下の2箇所に分けて実装されている。右上には、アドレサブルRGBに対応する5V/3pinのピンヘッダ「ADDR_LED3」と12V/4pinのRGB LEDピンヘッダ「RGB_LED1」を実装。ボードの左下には、アドレサブルRGBに対応する「ADDR_LED1」と「ADDR_LED2」を備える。
アドレサブルRGB対応ピンヘッダは、いずれもASRockのRGBライティング技術「ASRock Polychrome SYNC」をサポートしており、他の対応デバイスとのイルミネーション同期が可能。ピンヘッダの数も十分な数が揃っている。
マザーボード右上のエリア。左側がARGB対応の「ADDR_LED3」で、右側がRGBピンヘッダの「RGB_LED1」だ | 下部のLEDピンヘッダは、ファンコネクタと隣接。いずれもARGB制御に対応する「ADDR_LED1」と「ADDR_LED2」が実装されている |
最後は画像セッションの締めくくりとして、ここまでチェックが漏れていた基板上の各種コネクタやチップをまとめて見ていこう。
I/Oパネル側の大型ヒートシンクに覆われていたチップ群。AMD SVI3互換の3ch PWMコントローラであるRichtek Technology「RT3674AE」も確認できる |
CPUレスでのBIOSアップデートを可能にする、BIOSアップデート機能「BIOS Flashback」用のチップ | I/OコントローラのNuvoton「NCT6796D-S」は基板裏に実装されていた |
メイン電源コネクタのATX24pin | エントリークラスの製品とあって、CPU補助電源は8pin×1構成 |
SATAポートの隣には、フロントポート用のUSB 3.2 Gen1ピンヘッダが実装されている | 基板右上のエリアに実装されているポストステータスチェッカー。起動時のトラブル原因の切り分けに重宝する |