エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1290
2023.05.23 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
続いてレイトレーシングの他、メッシュシェーダーや可変レートシェーディング、サンプラーフィードバックなどの機能を備えた最新API DirectX 12 Ultimateを使用する「Speed Way」の結果を確認していこう。
「Port Royal」や「DirectX Raytracing feature test」に比べるとその差は縮まっているが、GeForce RTX 3060 Tiとの比較では約8%上回り、CUDAコア数やメモリ帯域が少ない影響を最新アーキテクチャによってしっかりとカバーできている。
続いて一般的なゲームで使用されているラスタライズ性能を確認していこう。まずはAPIにDirectX 12を使用する「Time Spy」のスコアからだ。なおプリセットは「Time Spy」と「Time Spy Extreme」の両方で計測を行った。
WQHD解像度の「Time Spy」では約14%、4K解像度の「Time Spy Extreme」ではその差が約8%に縮まるものの、GeForce RTX 3060 Tiを上回るスコアを記録した。またフレームレートは「Time Spy Extreme」はGraphics test 1/2とも30fps台に留まり、マルチプレイはやや厳しい印象。ただし、「Time Spy」ではGraphics test 1が約88fps、Graphics test 2でも約76fpsで、WQHD解像度までなら重量級のゲームでも最高画質で楽しむことができるだろう。
APIにDirect X11を使用する旧世代のラスタライズテスト「Fire Strike」のスコアも確認しておこう。なおこちらもプリセットは「Fire Strike」「Fire Strike Extreme」「Fire Strike Ultra」の3種類全てで計測を行っている。
フルHD解像度の「Fire Strike」では約11%、WQHD解像度の「Fire Strike Extreme」でも約9% GeForce RTX 3060 Tiを上回る良好な結果。ただし、4K解像度の「Fire Strike Ultra」ではビデオメモリの使用量が多く、L2キャッシュでメモリ帯域の狭さをカバーできなくなるのか、スコアに違いが出なかった。