エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1291
2023.05.24 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
AMD「Radeon RX 7600」 市場想定売価269ドル(2023年5月25日発売) 製品情報(AMD) |
AMDから最新アーキテクチャ「RDNA 3」を採用するミドルレンジGPU「Radeon RX 7600」が登場した。2021年10月に国内発売が開始された「Radeon RX 6600」の後継モデルで、未だ多くのユーザーが使用しているフルHD解像度をターゲットに“最新ゲームを高画質な設定で快適にプレイできる”よう設計されているという。
Radeon RX 7600を使えば、最新ゲームでもフルHD解像度、高画質設定で60fpsを超えるフレームレートを維持できるという |
GPUコアは製造プロセス6nmの「Navi 33」で、Radeon RX 7900シリーズの「Navi 31」と違いチップレット技術の採用は見送られているものの、高いキャッシュヒット率を備える「第2世代Infinity Cache」や、従来から1.5倍の性能向上を謳う「第2世代レイトレーシングエンジン」、AV1ハードウェアエンコーダー・デコーダー対応の「メディアエンジン」機能などを備える。
RDNA 3アーキテクチャの「メディアエンジン」にはAV1ハードウェアエンコーダー・デコーダー機能が追加されている |
そしてコアのスペックを確認すると、コンピュートユニット数は32基、ストリームプロセッサ数は2,048基とされ、Radeon RX 6600(28基/1,792基)からは約14%増加。一方、製造プロセスが7nm→6nmに微細化されたためダイサイズは237mm2→204mm2へと縮小されている。
さらにゲームクロックは2,044MHz→2,250MHz、ブーストクロックは2,491MHz→2,625MHz、メモリスピードは14Gbps→18Gbpsへと向上。AMDの資料によれば先代モデルRadeon RX 6600との比較でゲーム性能は平均29%、最大で55%も向上しているものもあるというが、実際のパフォーマンスについては後半のテストセッションで明らかにしていく。
AMDの資料によればRadeon RX 6600からゲーム性能は平均29%向上。さらに人気eSportsタイトルでは高画質設定でも100fpsを超えるフレームレートを維持できるという |
その他、主なスペックはInfinity Cache容量は32MB、メモリバス幅は128bit、実効メモリ帯域は476.9BG/sで、GDDR6 8GBのビデオメモリを実装。バスインターフェイスはPCI Express 4.0(x8)、TGPは160Wで、リファレンスモデルの補助電源コネクタは8pin×1を備える。
Radeon RX 7600搭載グラフィックスカードは、ASRock、ASUS、BIOSTAR、GIGABYTE、MSI、PowerColor、SAPPHIREなどから登場予定。市場想定売価は269ドルから |