エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1291
2023.05.24 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ここからはRadeon RX 7600を実際にPCへ組み込み、そのパフォーマンスをチェックしていこう。なおテストPCのCPUには、AMD Ryzen 7000シリーズのハイエンドモデルRyzen 9 7950X3Dを使用し、比較対象としてRadeon RX 6600を搭載するグラフィックスカードを用意した。
バスインターフェイスはPCI Express 4.0(x8)で、ブーストクロックは2,655MHz。なお高負荷時は最高2,858MHzまでコアクロックが上昇するのを確認した |
GPUコアは「Navi 33」で、Power Limitは-6~+12%に設定されていた |
まずは3Dベンチマークソフトの定番「3DMark」から、レイトレーシングの性能をチェックする「Port Royal」の結果を確認していこう。
先代モデルRadeon RX 6600からは約36%もスコアが上昇しており、RDNA 3アーキテクチャを採用したメリットは大きい。とは言え、フレームレートは25.2fpsに留まりWQHD解像度ではやや厳しい印象。Radeon RX 7600でレイトレーシングを使用する場合はフルHD解像度までにとどめておいたほうがいいだろう。
続いて、シーン全体をレイトレーシングで描画するより負荷の高い「DirectX Raytracing feature test」の結果を確認しておこう。
Radeon RX 6600と比較すると約51%も高いスコアで、「Port Royal」からさらに差が広がっている。ただし、ライバルであるNVIDIAのグラフィックスカードと比較するとGeForce RTX 3060と同等といったところで、Radeon RX 7600のレイトレーシング機能については過度の期待は禁物だ。