エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1294
2023.05.29 更新
文:撮影・藤田 忠
ASUSTOR「FLASHSTOR」シリーズ FLASHSTOR 6(型番:FS6706T) 市場想定売価税込72,900円(2023年4月28日発売) FLASHSTOR 12 Pro(型番:FS6712X) 市場想定売価税込129,000円(2023年4月28日発売) 製品情報(ASUSTOR) |
容量面では1台で10TBを超えるHDDに及ばないが、高速かつ無音でデータの読み書きができるというメリットのあるSSDを使ったオールフラッシュNAS。さらにNVMe M.2 SSDの採用で省スペース化も可能になり、新製品が登場するたびに、NASユーザーの注目を集めている。そんなNVMe M.2 SSDを採用する、ASUSTOR初のオールフラッシュNASが今回の主役である「FLASHSTOR」シリーズになる。
2.5ギガビットLANの普及に先駆けて、ホームユースやエントリーNASを投入しているASUSTOR。「FLASHSTOR」シリーズでも、2.5ギガビットLAN2基を搭載する6ベイモデル「FLASHSTOR 6」(型番:FS6706T)と、10ギガビットLANを搭載する12ベイモデル「FLASHSTOR 12 Pro」(型番:FS6712X)をラインナップする。
「FLASHSTOR 6」は、デュアル2.5ギガビットLANを備え、束ねることで最大転送速度590MB/sを実現。そして、10ギガビットLAN搭載のFLASHSTOR 12 Proでは最大1,181MB/sの転送速度を実現している。ともにプロセッサーには、クアッドコアのIntel Celeron N5105を採用し、4GB DDR4メモリや、8GB eMMCを搭載している。NVMe M.2 SSDを採用することで、本体サイズは幅308.26mm、奥行き193mm、高さ48.3mmと、フットプリントはA4用紙サイズに収まっている。
これまでのASUSTOR NASと同じく、NAS用OSには「ADM(ASUSTOR Data Master)」を採用。社内データの共有や監視ビデオの録画、管理などの他、個人情報を含んだデータの管理、大事な思い出の写真や動画の保管など、ビジネス・ホームユースの用途に合わせて、アプリケーションを導入できる。また、ASUSTORは「Adobe official video and audio partners」のため、Adobe Creative Cloudで制作されたデザインやプロジェクトを保存、管理するのに最適なストレージにもなっている。FLASHSTORシリーズは、そんな用途を選ばないASUSTOR NASの機能はそのままに、オールフラッシュNASと高速ネットワークのメリットを備えているわけだ。
NAS用OSの「ADM」では、用途に合わせてアプリケショーンを導入する |
対応するSSDは、M.2 2280フォームファクタのNVMe M.2 SSDで、接続は最大転送速度が2,000MB/sになるPCI Express 3.0(×1)までの対応になっている。外部インターフェースは両モデルともに、最大10GbpsのUSB 3.2 Gen2 Type-A×2、USB 2.0×2、HDMI 2.0b×1、S/PDIF×1を搭載。アプリケーションと組み合わせることで、NAS単体で10bit 4K H.265ハードウェアトランスコードして4Kコンテンツを楽しんだり、S/PDIFでオーディオファイルを再生できる。
6ベイと12ベイモデルをラインナップする「FLASHSTOR」。両モデルともに、前面にUSB 3.2 Gen2ポートを1基備えている |
デュアル2.5ギガビットLANを備えるFLASHSTOR 6 |
FLASHSTOR 12 Proは10ギガビットLANを搭載する |
黒ベースのパッケージを採用。裏面には特徴が記載されている |
クイックマニュアルには導入をはじめ、設定アプリ「ASUSTOR Control Center」へのURLと、スマホ向けアプリ「AiMaster」へのQRコードが記載されている |
今回借り受けたFLASHSTOR 12 Proには、Cat6(カテゴリ6)のLANケーブルが1本付属していた | ケーブルバンドも付属する |
ACアダプターと3ピン電源ケーブル |