エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1295
2023.05.31 更新
文:撮影・藤田 忠
ここからは「PULSE Radeon RX 7600 GAMING 8GB GDDR6」を、PCに組み込み、そのパフォーマンスを確認していこう。テストPCには、CPUにCore i9-13900Kを使用。マザーボードにはIntel Z790チップセット採用のMSI「MAG Z790 TOMAHAWK WIFI」を用意した。
評価機はメーカースペックからゲームクロック(GPU Clock)が+1MHzの2,356MHz、ブーストクロック(Boost)が-1MHzの2,754MHzを表示 | ブーストクロックはオーバークロック仕様のため、リファレンスモデルでのテスト時より41MHz伸びた2,899MHzを確認 |
GPUコアは「Navi 33」で、Power Limitは、リファレンスモデルと同じ-6%~+12%に設定されている |
Core i9-13900Kや、DDR5-6000 16GB×2、MSI「MAG Z790 TOMAHAWK WIFI」などで組んでいる |
まずは3Dベンチマークソフトの定番「3DMark」から、レイトレーシングの性能を測れる「Port Royal」と、「DirectX Raytracing feature test」から確認していこう。
レイトレーシングをそれほど得意としないRadeon勢とあって、「Port Royal」のスコアは5,499。とは言え前世代Radeon RX 6600では4,000前後であったことを考慮すれば大幅にスコアを伸ばしている。ライバルNVIDIAの前世代ミドルレンジとなるGeForce RTX 3060と並んでいる。テスト中のフレームレートは、テスト解像度がRadeon RX 7600がターゲットとしているフルHD(1,920×1,080ドット)ではなく、WQHD(2,560×1,440ドット)になるため、25.46fpsに留まっている。ここはフルHD解像度での結果に期待したい。
シーン全体をレイトレーシングで描画するより負荷の高い「DirectX Raytracing feature test」も同様で、レイトレーシング機能を使った快適なゲームプレイは望めない結果だが、前世代のRadeon RX 6600からはしっかりと伸びているので、RDNA 3アーキテクチャ採用によりパフォーマンスは確実に向上している。