エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1297
2023.06.09 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
OpenGLの定番ベンチマーク「SPECviewperf 13」の結果を確認していこう。なおテスト項目はすべて有効にした状態で計測を行っている。
まずRadeon PRO W7900のスコアを確認すると、Radeon RX 6800との比較ではおおむね30%以上、最も差の大きいmedical-02では約2倍のスコアを叩き出すなどパフォーマンスの差は歴然。Radeon PRO W6800からのアップグレードでもその差を体感することができるだろう。
続いてRadeon PRO W7800のスコアを確認すると、medical-02やenergy-02のように大きく差をつけているテストがある一方で、sw-04やshowcase-02のようにRadeon RX 6800に逆転されているものもあるなど、やや得手不得手がはっきりとしている印象だ。
続いてOpenGLベンチマーク「SPECviewperf」の最新バージョンである「SPECviewperf 2020 V3.0」のスコアも確認をしておこう。こちらもテスト項目はすべて有効にした状態で計測を行った。
Radeon PRO W7900のスコアを確認すると、最も差が小さい「catia-06」でもRadeon RX 6800より約32%、最も差が大きい「energy-03」では2倍以上のスコアを記録するなど「SPECviewperf 13」から差が広がっている。またRadeon PRO W7800でもすべてのテストでRadeon RX 6800を上回るなど、RDNA 3アーキテクチャはより新しいアプリケーションに最適化が進んでいるようだ。
レンダリングベンチマーク「Blender 3.5.0」の結果を確認していこう。レンダリングにはGPUを選択し、サンプルは「monster」「junkshop」「classroom」の3種類を選択している。
Radeon PRO W7800は「monster」や「classroom」ではRadeon RX 6800を上回るものの、「junkshop」では逆転されるなど、やはりやや得手不得手がはっきりとしている。しかし、Radeon PRO W7900は最も差の小さい「classroom」でも約43%、「junkshop」では約86%も上回るなど、Radeon PRO W7800やRadeon RX 6800を圧倒する。