エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1300
2023.06.19 更新
文:編集部/撮影:pepe
「G2422」の概要を駆け足でチェックしたところで、ここからは各種の目玉機能を個別に紹介していこう。
ゲーミング液晶にとって、もっとも注目度が高い機能といえばリフレッシュレートだろう。「G2422」では、DisplayPort接続時(かつオーバークロック設定時)に最大170Hzに対応、一般的なディスプレイ(60Hz)に比べて約3倍の速度で描画できる。HDMI接続時も最大144Hzまで対応しており、コンシューマゲーム機のフルHD/120Hzプレイも可能だ。応答速度も1ms(MPRT)をサポート、FPSなどに代表される動きの激しいゲームにおいて真価を発揮する。
「G2422」はディスプレイ同期技術として、AMDによる可変リフレッシュレート技術「AMD FreeSync Premium」をサポートしている。グラフィックスカードとディスプレイ間の描画のズレ(ティアリング)やカクつき(スタッタリング)を補正するAMD FreeSyncの要件に加えて、1,080p解像度と120Hz以上のリフレッシュレート、さらに低フレームレート補正(LFC)が求められる上位機能だ。AMD Radeonシリーズのグラフィックスカード(またはAPU)を組み合わせることで、高速かつ滑らかな映像表示が可能になる。
昨今のゲーミング液晶にとって定番の機能となっている、暗部補正の「ナイトビジョン」も搭載している。暗い場所を明るく表示しつつ、他の部分は不自然に明るくなりすぎないように自動で調整する機能。OSDメニューを使用して5段階から選択することが可能で、薄暗いシーンにおけるバトルでは大きなアドバンテージになる。実際の効果のほどは、後半のテストセッションで詳しく見ていこう。
長時間のゲームプレイやデスクワークで懸念される目への負担を和らげる、定番のアイケア機能も搭載。画面のチラつきを効果的に抑える「アンチフリッカー」に加えて、目に有害とされるブルーライトの総量を減らす「ブルーライトカット」機能を備える。ただしブルーライトカットなどは映像の色味に影響を与える場合もあるため、使用するシーンは適宜ユーザーが判断すればいい。
「G2422」は、MSIによる専用カスタマイズユーティリティ「Display Kit」に対応している。無償でダウンロードできるソフトウェアで、ウインドウ分割やディスプレイのローテーション・解像度・リフレッシュレート・ビット数、さらにカラー設定などが行える。マウスポインタの動作や電源設定などの項目も用意されており、MSI製ディスプレイを使用するならインストールしておいて損はないだろう。
「Display Kit」は製品のサポートページからダウンロードできる |