エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1302
2023.06.23 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
続いてレイトレーシングの他、メッシュシェーダーや可変レートシェーディング、サンプラーフィードバックなどの機能を備えた最新API DirectX 12 Ultimateを使用する「Speed Way」の結果を確認していこう。
「3DMark」の中でも新しく、処理の重いベンチマークということで総合スコアは約3,200、フレームレートも30fps前半までしか上がらなかった。最新APIを利用する場合は、GeForce RTX 4060 TiがメインターゲットにしているフルHD解像度までを目安にしたほうがいいだろう。
新APIのテストが一段落したところで、ここからは一般的なゲームで使用されているラスタライズ性能を確認していこう。まずはAPIにDirectX 12を使用する「Time Spy」のスコアをチェックする。なおプリセットは「Time Spy」と「Time Spy Extreme」の両方で計測を行った。
4K解像度の「Time Spy Extreme」では総合スコアが約6,800、フレームレートも30fps台に留まりマルチプレイでのゲームは厳しいだろう。しかし、WQHD解像度の「Time Spy」では総合スコアは約14,000、フレームレートもGraphics test 1で80fps後半、Graphics test 2でも70fps後半をマークしており、重量級のゲームでも快適にプレイすることができる。
APIにDirect X11を使用するラスタライズテスト「Fire Strike」のスコアも確認しておこう。なおディスクリートグラフィックスカードということを考慮して、プリセットは「Fire Strike」「Fire Strike Extreme」「Fire Strike Ultra」の3種類全てで計測を行っている。
スコアの傾向は「Time Spy」に近く、4K解像度の「Fire Strike Ultra」では総合スコアは7,000台、フレームレートもGraphics test 1で40fps前半、Graphics test 2では20fps半ばまで落ち込んでしまう。しかし、WQHD解像度の「Fire Strike Extreme」では総合スコアは15,000台、フレームレートもGraphics test 1で80fps後半、Graphics test 2でも50fps後半まで上昇し、やはりWQHD解像度までなら重量級のゲームでも問題ないだろう。ちなみにラスタライズ系のベンチマークでもOC modeとDefault modeの差は概ね1%未満で、ほぼ誤差の範囲に留まる。