エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1304
2023.06.28 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ここからは「GeForce RTX 4060 VENTUS 2X BLACK 8G OC」(以降GeForce RTX 4060)をPCに組み込み、注目のパフォーマンスをチェックしていこう。テストPCのCPUには、第13世代Intel CoreプロセッサのハイエンドCore i9-13900Kを使用し、比較対象としてGeForce RTX 4060 Ti Founders Edition(以降:GeForce RTX 4060 Ti)を用意した。
ベースクロックは定格通り1,830MHzだが、ブーストクロックは2,460MHz→2,490MHzに引き上げられていた。なおテスト時は最高2,775MHzまでクロックが上昇するのを確認した |
VBIOSを確認すると、Power Limitは109.4%に設定されていた |
まずは3Dベンチマークソフトの定番「3DMark」から、レイトレーシングの性能をチェックする「Port Royal」の結果を確認していこう。
WQHD解像度で動作する「Port Royal」は、フルHD解像度をターゲットにしているGeForce RTX 4060にはやや厳しいテストということもあり、総合スコアは6,020、フレームレートは約28fpsに留まる。ただし、テスト中の動画はコマ落ちなどなくスムーズに再生できていた。またGeForce RTX 4060 Tiと比較すると約75%のパフォーマンスで、同じGeForce RTX 4060型番だがTiの有無によって比較的大きな性能差がある。
続いて、シーン全体をレイトレーシングにて描画するより負荷の高い「3DMark DirectX Raytracing feature test」の結果を確認しておこう。
「Port Royal」から若干スコアは落ち込んでいるがフレームレートは26.73fpsで、テストの映像もコマ落ちすることはなかった。また同じくフルHD解像度をターゲットにしているRadeon RX 7600に比べると4割以上高い性能を発揮しており、やはりレイトレーシング処理についてはNVIDIA GeForce RTX 40シリーズの方が得意としているようだ。
NVIDIAの超解像技術であるDLSSの性能を計測する「NVIDIA DLSS feature test」のスコアも確認しておこう。なお解像度は4K、DLSS versionをDLSS 3に設定している。
DLSS offでは完全にコマ送り状態だった映像だが、DLSS 3を有効にするとなめらかに再生できるようになり、その効果は非常に大きい。ただし、GeForce RTX 4060 Tiに比べると約80%のフレームレートで、超解像技術を有効にした場合でもそれなりに性能差がある。