エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1305
2023.06.30 更新
文:撮影・藤田 忠
実際のゲームを想定したベンチマークテストになる「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ」の結果も確認しておこう。グラフィックス設定は「最高品質」で、解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で計測を行った。
各解像度のスコアを確認すると、3,840×2,160ドットでは「非常に快適」の目安となる15,000ポイントを下回ったが、そのほかは大きく上回る良好なスコアだ。テスト中の平均フレームレートも、2,560×1,440ドットで177.46fpsを記録している。最高画質で快適にプレイを楽しむことができる結果だ。
基本のゲームパフォーマンスを把握したあとは、メインディッシュの「ディアブロ IV」をプレイしていこう。「ディアブロ IV」のグラフィックス設定は「低」「中」「高」「ウルトラ」の4つのプリセットが用意されている。レイトレーシングには対応していないが、超解像技術のDLSS 3(DLSS Frame Generation)をサポートしているので、フレームレートを稼ぐこともできる。グラフィックス設定は、最高品質の「ウルトラ」プリセットを選択し、解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類に設定している。フレームレートの計測には「CapFrameX」を使用し、フィールド、ダンジョン内、序盤の拠点になる「キヨヴァシャド」内で移動、戦闘を行った際を記録した。なお、町の「キヨヴァシャド」以外は、敵の動きなどが計測のたびに異なっている。
スケルトンとゴーレムを召喚して戦う「ネクロマンサー」でプレイ。動き回って、次々と敵を血しぶきに変えてくれる |
さすがに3,840×2,160ドットでは、フレームレートがガクッと落ちてしまうが、それでも80fps台を維持できており、1パーセンタイル点も60fpsを下回ることはなかった。さらにテストとは別に2時間近く、時間を溶かしたが快適にプレイできた。また、GeForce RTX 4070のメインターゲットとなる2,560×1,440ドットでは、まったく不安のないフレームレートで、平均で160fps台、1パーセンタイル点でも140fps台を記録している。
テストセッションのラストは、「GeForce RTX 4070 GAMING X TRIO 12G」に搭載されているトリプルファンクーラーの冷却性能をチェックしていこう。テストは、実際にPCケースに組み込んだ状態で、「ディアブロ IV」を4K、「ウルトラ」設定で1時間30分ほどプレイ。「HWiNFO64 Pro」を使用して、GPU温度(GPU Temperature)、GPUホットスポット温度(GPU Hot Spot Temperature)、メモリ温度(GPU Memory Junction Temperature)、ファン回転数を記録している。
ゲーミング中のGPU温度(GPU Temperature)は、60℃台と不安を感じることのない温度で推移しており、GPUホットスポット温度もプレイ後半で75℃前後だ。GDDR6Xメモリの温度も60℃台に留まっている。ファン回数も最大で約1,400rpm、約50%とかなり余力を残している。PCケースのフロントに搭載している120mm径ファンからのエアフローも影響しているが、高い冷却性能をうたうトリプルファンクーラー「TRI FROZR 3」を搭載するだけあって、夏の長時間ゲーミングも安心だろう。
ハマるとあっという間に時間が溶けてゆく、「ディアブロ IV」との相性良好だった「GeForce RTX 4070 GAMING X TRIO 12G」。WQHDや4Kの高解像度で、美しくも残酷な世界を奇麗に描画するとともに、快適にプレイを楽しめること間違いなしだ。
「ディアブロ IV」を4Kで楽しめる「GeForce RTX 4070 GAMING X TRIO 12G」 |
さらにフレームレートの計測は行えていないが、視野が広がりより快適にゲームを楽しめる21:9比のウルトラワイド液晶ディスプレイとの組み合わせも視野に入れられる。人気解像度の3,440×1,440ドットは、2,560×1,440ドットと3,840×2,160ドットの中間に位置するので、「GeForce RTX 4070 GAMING X TRIO 12G」なら、平均フレーレート100fps超えでのプレイが狙えるだろう。MSIは、ウルトラワイド液晶ディスプレイも用意している。なかには解像度3,440×1,440ドット、リフレッシュレート144Hz駆動に対応し、60,000円(6月24日時点)を切っている「Optix MAG342CQR」もある。興味のある人はチェックしてみよう。
解像度3,440×1,440ドットの34型湾曲VAパネルを採用したMSI「Optix MAG342CQR」。Amazon.co.jp限定モデルで、市場売価税込は59,800円(6月24日時点) 【この製品をAmazonで購入する】 |
協力:エムエスアイコンピュータージャパン株式会社