エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1306
2023.07.02 更新
文:藤田 忠/撮影:pepe
今回はエルミタ的速攻撮って出しレビューでは、珍しく1つの製品ではなく、自作PCパーツの構成を一から選び、実際に組み立てたゲーミングPCを紹介していく。
ゲーミングPCを自作するうえで、大事なメインでプレイするゲームタイトルには、レイトレーシングに対応し、GPU負荷が高い「ホグワーツ・レガシー」を選択した。さらにゲーミングPCのパーツ選びには、コンセプトも大事な要素になる。今回は液晶ディスプレイやゲーミングデバイスといった周辺機器など、PC環境を丸ごと揃えることができる”MSI”で、コーディネートすることにした。
品質、見た目、コスパなどを加味してパーツを選択。MSIコーディネートのゲーミングPCを組んだ |
PC全体のパフォーマンスに影響するCPUには、16コア/24スレッドでプレイ動画編集などのクリエイティブな作業もスムーズに行える第13世代Intel CoreプロセッサのCore i7ー13700Kを選択した。そしてゲーミングPCで最も重要になるグラフィックスカードのGPUには、NVIDIA GeForce RTX 4070 Tiを選んでいる。これは「ホグワーツ・レガシー」を、レイトレーシング(DirectX Raytracing)を有効にしてプレイすることを想定したもの。さらにNVIDIA最新アップスケーリング技術のDLSS 3を活用すれば、WQHD解像度や4K解像度も狙えるだろう。
そのほか、360mmサイズラジエターを搭載するオールインワン水冷ユニットや、DDR5-6400に対応する32GBメモリ、1TB NVMe SSDなどで構成した総額約350,000円のゲーミングPCを紹介していこう。
ハリポタの世界に浸れる「ホグワーツ・レガシー」 | ゲームの世界観を向上させるレイトレーシングに対応する。GPUの負荷は高いがぜひ有効にした環境でプレイしたい |
16コア/24スレッドCPUで、ゲームプレイ動画の録画配信も視野に入れられる |
ここから、MSI製パーツを中心にコーディネイトしたゲーミングPCで使用している各パーツについて詳細を確認していこう。
LGA1700プラットフォームとなる第13世代Intel Coreプロセッサで、Core i7シリーズの最上位に位置するCore i7-13700K |
CPUに第13世代Intel Coreプロセッサを使用するため、マザーボードにはLGA1700ソケットのものを選択する必要がある。チップセットには、価格が控えめながら必要な機能が揃うIntel B760をチョイス。そして、その中から黒で統一したシックなデザインやコストパフォーマンスが人気の「TOMAHAWK」シリーズに属する「MAG B760 TOMAHAWK WIFI」を採用した。
M.2スロットは、最新規格のPCI Express 5.0(x4)には対応していないが、PCI Express 4.0(x4)対応スロットを3基装備と拡張性は十分だ。そのほか、USB 3.2 Gen2×2 Type-Cポートや、2.5ギガビットLAN、Wi-Fi 6Eなどといった最新世代のスペックが盛り込まれている。
DDR5メモリに対応する「MAG B760 TOMAHAWK WIFI」 |
ブラックで統一されたシックなデザインに、堅牢な電源回路や、最新の各種インターフェースを備える魅力だ |