エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1307
2023.07.04 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕
ここからはRidge PCIe 4.0をベースに、実際に構成パーツを組み込んでみよう。なお内部容積が限られた製品の設計上、組み込み作業は極力マニュアルに沿って作業を進めたほうがいい。順序構わず組み込んで行くと、物理的に装着できなかったり、コネクタが接続できなかったりする場合がある。本稿では順序立てて解説を行うが、購入を真剣に検討している人は、事前に製品サイトからマニュアルPDFをダウンロードし、概要の把握から詳細部分の理解まで、しっかり予習しておくことをオススメする。
対応マザーボードはMini-ITX規格一択。搭載テストには、ASUS「ROG STRIX Z790-I GAMING WIFI」(実勢価格税込約70,000円)を用意。CPUクーラーにはNoctua「NH-L9x65」(全高65mm)をチョイスした。
なおこの組み合わせは先日検証を行った「Terra」同様。間髪入れず、そっくりシステムを流用した事はここだけの話だ。またNH-L9x65は以前詳細検証を行っている。気になる人は是非チェックしてほしい。
なおマニュアル記載通り、事前にGPUブラケットや上下パネル等は取り外しておく。さらにマザーボードにはCPUクーラーおよびメモリを搭載しておく事が推奨されている。搭載する製品にもよるが、狭い中での作業は極力さけるべきで、小型PCケースによる組み込みでは鉄則とも言える。
事前にメモリとNH-L9x65を搭載したROG STRIX Z790-I GAMING WIFIを固定。四つ角のネジ穴は露出できているため、ドライバーも入れやすい。ただし右下に位置する3pinインレットは一旦取り外しての作業が推奨されている |
マザーボードの下部はフレーム間の開口部になるため、意外にもピンヘッダや補助電源コネクタの抜き挿しがしやすい |
マザーボード背面の開口部をチェックすると、幅約150mm、高さも約150mmだった。Mini-ITX規格は170mm四方だからその差は約20mmで、マザーボード搭載スペースのほとんどはカットされている格好になる。この手のPCケースでは、取っかえ引っかえCPUクーラーの換装作業を行う事は考えにくいが、時に役に立つこともあるだろう。
なおCPUクーラー有効スペースは、高さ70mmまで。さすがにこのスタイルとあって、大型空冷クーラーは搭載できない。