エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1308
2023.07.06 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:pepe
パフォーマンスには直接関係ないまでも、組み込みの技術を判断する一つの基準になるのが、各種ケーブルがまとめられた裏配線スペースだ。「Silent-Master PRO Z790/D5」はその構成上、決してケーブルの本数は多くないのだが、それだけに雑にまとめれば粗が目立ってしまうところ。
しかし評価機のそれを観察すると、無駄のないルート取りに加えて結束バンドの使用数も最小限に抑えられていることが見て取れる。さらに3.5インチベイには、現状の構成では必要としないSATA電源ケーブルを取り回してあるなど、将来的な増設を考慮した配線も要チェックなポイントだ。
美しさを感じる無駄のない配線。結束バンドを使いすぎないまとめ方もキレイな見た目に繋がっている |
あらかじめ配線済みのSATA電源ケーブル。追加のストレージを組み込む際の苦労も最小限で済む | こちらはマザーボード側のスペース。余ったPCI Express補助電源コネクタが目立たないようにまとめられていた。各種コネクタには、輸送時の脱落を防ぐシールも貼られている |
ここからは、いよいよ「Silent-Master PRO Z790/D5」の電源を投入し、各種ベンチマークテストを用いたパフォーマンス検証を行っていく。あらためてスペックをおさらいしておくと、CPUは独自のチューニングを施した16コア/24スレッドの低電圧版モデルCore i7-13700T(最大4.8GHz)を搭載し、クーラーには完全ファンレスのNoctua「NH-P1」を採用。そのほか、Intel Z790ベースのシステムにGeForce RTX 4060 Tiグラフィックスカード、DDR5-4800MHzの16GBメモリ、PCI Express 4.0(x4)対応の1TB NVMe M.2 SSDが組み込まれている。
低電圧版のハイエンドCPUである16コア/24スレッドのCore i7-13700Tを搭載 |
パワーリミット設定は、PL1:35W/PL2:106Wの標準値からPL1:55W/PL2:106Wへと変更されている |
グラフィックスカードはASUSのGeForce RTX 4060 Ti搭載モデル「TUF-RTX4060TI-O8G-GAMING」を採用。3スロット厚を超える大型クーラーにより、動作クロックは最大2,715MHzまで上昇していた |
ストレージはCrucial「P5 Plus」シリーズの1TBモデル「CT1000P5PSSD8」を搭載。「CrystalDiskMark 8.0.4」でもPCI Express 4.0(x4)対応SSDらしいスコアをマークしている |