エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1311
2023.07.13 更新
文:撮影・編集部 池西 樹
Crucial「T700」シリーズ(2023年6月発売) CT2000T700SSD3JP(2TB) 市場想定売価税込53,000円前後 CT2000T700SSD5JP(2TB/ヒートシンク搭載モデル) 市場想定売価税込58,000円前後 製品情報(Crucial) |
本格的な検証に入る前に「T700」シリーズについて簡単におさらいしておこう。Crucialブランド初のPCI Express 5.0(x4)接続に対応するNVMe M.2 SSDで、主要な構成パーツは、以前詳細検証をお届けしたCFD「PG5NFZ」シリーズと同じ、Phison「PS5026-E26」コントローラとMicron製232層3D TLC NANDフラッシュを採用する。
容量は今回検証する2TBの他、1TBと4TBの計3種類がラインナップし、いずれもヒートシンクなしモデルに加えて、放熱効果を最適化したというオリジナルヒートシンク搭載モデルが用意されている。
ファンレス仕様のヒートシンクを標準装備する「CT2000T700SSD5JP」。外観からはES品との違いは見つけられなかった |
L字型とT字型のフィンを組み合わせたヒートシンクは、左右各2本、計4本のネジでボトムカバーに固定されている |
公称転送速度はシーケンシャル読込最高12,400MB/s(1TBは11,700MB/s)、書込最高11,800MB/s(同9,500MB/s)、ランダム読込最高1,500,000 IOPS(同1,350,000 IOPS)、書込最高1,500,000 IOPS(同1,400,000 IOPS)で、現在発売されているコンシューマ向けSSDの中では最高峰のシーケンシャル性能を発揮。またCPU使用率を抑えつつ、ゲームテクスチャの読込速度を高速化する「Microsoft DirectStorage」をサポートする。
ヒートシンクなしの「CT2000T700SSD3JP」。表面はエンジニアリングサンプルと見た目の違いはなかった |
裏面を確認すると向かって右側の大きいラベルシールは同じだが、製品版ではさらに左側にCEマーキングなどが記載された小さなラベルが追加されている |
フォームファクタはM.2 2280、書込耐久性は1TBが600TBW、2TBが1,200TBW、4TBが2,400TBW、MTBFは200万時間、製品保証は5年間。なお製品にはファームウェアのアップデートやリアルタイム監視等に対応する「Crucial Storage Executive」と、ストレージのクローン作成ができる「Acronis True Image for Crucial」がダウンロード提供される。