エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1315
2023.07.22 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:pepe
「GALLERIA ZA9C-R4x」の真骨頂といえば、配信環境の作りやすさ、ゲーム配信も楽々こなせるパフォーマンスだ。そのパフォーマンス面について、実際に「フォートナイト」をプレイしながら「OBS Studio」を使用した配信を行い、その際の挙動をチェックしていこう。なお出力解像度はフルHD、ビットレート6,000kbps、配信エンコーダにはGPUを活用する「NVENC H.264」を選択。ゲーム側は先ほどと同じ設定を適用している。
画質重視のプレイでも、配信時のフレームレートの落ちはわずか10fps前後。パフォーマンス差が出やすい低グラフィックス設定時でも10%程度に留まっており、(当然ながら)プレイへの影響はまったく感じなかった。ゲームと配信を同時にこなすヘビーなタスクを難なくクリアする、“動画配信向けモデル”の看板に相応しいマシンと言える。
「GALLERIA ZA9C-R4x」は、CPU用の冷却機構として240mmラジエーター搭載のオールインワン型水冷ユニットDeepCool「LS520」を採用するほか、グラフィックスカードは3連ファンクーラー搭載モデルがチョイスされている。ここではストレステストを動作させ、高負荷時におけるそれぞれのクーラーの挙動を確認しておきたい。
上のグラフは「CINEBENCH R23:Minimum Test Duration:30 minutes」を実行した際のもの。「CINEBENCH R23」の連続テスト実行当初は最大5.5GHz程度までクロックが上昇するものの、すぐにパワーリミット設定に従って概ね4.1GHzで動作していた。動作温度は約70℃を維持する程度に調整されている。240mmラジエーター水冷を使った環境としては、最大限のパフォーマンスを引き出していると言えそうだ。
「3DMark Speed Way Stress Test」を用いたグラフィックスカードの負荷テストでは、GPU温度は70℃を下回る結果に。冷却ファンは稼働率60%未満とまだ余裕があるものの、70℃程度をキープしつつ、可能な限り騒音を抑えるスマートな動作に設定されているようだ。