エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1316
2023.07.24 更新
文:撮影・編集部 池西 樹
CFD「RGAX」シリーズ「CSSD-M2L2TRGAXN」(2TB) 実勢売価税込13,000円前後(2023年5月発売) 製品情報(CFD) CFD「MGAX」シリーズ「CSSD-S6L2TMGAX」(2TB) 実勢売価税込12,000円前後(2023年5月発売) 製品情報(CFD) |
CFDとのタッグにより本格的に国内SSD市場に参入したRealtek。その第1弾モデルとなるのが今回の主役であるPCI Express 3.0(x4)接続のNVMe M.2 SSD「RGAX」シリーズと、2.5インチSATA 3.0 SSD「MGAX」シリーズだ。
CFDが展開しているオリジナルSSDとしてはいずれもエントリークラスに位置づけられる製品で、今回検証に使用する2TBモデルは前者が税込13,000円前後、後者が税込12,000円前後と、いずれも同容量の製品としては最廉価帯ながら、NANDフラッシュには高品質でコントローラとの相性もよいBiCS5もしくはMicron B47Rを採用する。
「Advanced Raid 2.0テクノロジー」に内蔵されている「D-Guardian」機能により、長時間のバーンインテストでもデータロスを抑えることができる |
さらにSSDコントローラ内にRAID機能を展開することで書込耐久性を向上するとともに、データロス/エラーを抑える「D-Guardian」機能を内蔵した「Advanced Raid 2.0テクノロジー」や、強力なエラー訂正機能「LDPC ECC」などを備えた最新ファームウェアを組み合わせることで、両モデルともエントリークラスの製品としては最高峰となる書込耐久性最高1,200TBW、MTBF200万時間という高い耐久性と信頼性を確保している。
「RGAX」シリーズ |
「RGAX」シリーズは、コントローラにRealtek「RTS5766DL」を搭載するPCI Express 3.0(x4)接続のNVMe M.2 SSD。容量は今回検証する2TBモデルの他、500GBと1TBの計3モデルがラインナップされ、DRAMキャッシュは搭載していない。
公称転送速度はシーケンシャル読込最高3,100MB/s、書込最高2,000MB/s(2TBのみ1,700MB/s)、ランダム読込最高210、000 IOPS、書込最高157,000 IOPSで、PCI Express 3.0(x4)接続のNVMe M.2 SSDの中ではミドルレンジクラスといったところ。ただし、「RGAX」では優れた温度管理機構と最適化したファームウェアにより、NVMe M.2 SSDの弱点でもあるサーマルスロットリングによる速度低下が最小限に抑えられ、常に安定したパフォーマンスを発揮することができるという。
CFDより提供された資料によれば、「RGAX」シリーズで採用されているRealtek「RTS5766DL」は、ヒートシンクを搭載しなくても温度は80℃強で頭打ちになり、サーマルスロットリングも発生しないとのこと |
フォームファクタはM.2 2280、本体サイズは幅22mm、長さ80mm、高さ3.5mm。書込耐久性は500GBが300TBW、1TBが600TBW、2TBが1,200TBWで、製品保証は3年間。
「MGAX」シリーズ。画像にある512GB、1TB、2TBの他に256GBモデルもラインナップする |
「MGAX」シリーズは、コントローラにRealtek「RTS5735DLT」を搭載する2.5インチSATA 3.0 SSD。容量は今回検証する2TBモデルの他、256GB、512GB、1TBの計4モデルがラインナップされ、こちらもDRAMキャッシュは非搭載。
公称転送速度はシーケンシャルアクセスが読込最高530MB/s、書込最高500MB/sで、SATA 3.0インターフェイスの限界に近いパフォーマンスが謳われている。そしてランダムアクセスも読込最高60,000 IOPS、書込最高70,000 IOPSとされ、SATA 3.0 SSDの中ではミドルレンジまたはそれ以上の性能を備えている。
本体サイズは幅22mm、長さ80mm、高さ3.5mm。書込耐久性は256GBが120TBW、512GBが280TBW、1TBが520TBW、2TBが1,200TBWで、製品保証は3年間。