エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1318
2023.07.29 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
MSI「GeForce RTX 4060 Ti GAMING X 8G」 実勢売価税込69,000円前後(2023年5月24日発売) 製品情報(MSI) |
2023年7月19日に解禁されたビデオメモリ16GB版GeForce RTX 4060 Tiだが、当日に発売されたのは1モデルのみ。さらに上位GPUであるGeForce RTX 4070搭載した最安モデルとは価格が逆転していることもあり、静かな立ち上がりになった。
そんな16GB版を尻目に、ビデオメモリ8GB版GeForce RTX 4060 Tiは、このところ順調に価格が低下。最安モデルは60,000円前後、リファレンスから大幅にクロックが引き上げられた高級モデルでも60,000円台で購入できるようになり、だいぶお買い得感が増している。そんな8GB版のGeForce RTX 4060 Tiを搭載する高級モデルの中でも特に注目なのが今回の主役である「GeForce RTX 4060 Ti GAMING X 8G」だ。
8GB版GeForce RTX 4060 Tiの中でも屈指のオーバークロックモデルとなる「GeForce RTX 4060 Ti GAMING X 8G」だが、カードの厚さは2スロットに収められている |
ブーストクロックは最高2,655MHz(Extreme Performance設定時)とされ、リファレンス仕様のFounders Edition(2,535MHz)から+120MHzも引き上げられた屈指のオーバークロックモデルでありながら、厚さは2スロット、カード長も247mmとFounders Editionとほぼ同等サイズに収められている。
カード長も247mmで、ATXやMicroATXマザーボードとほぼ同じ。フルハイトの拡張スロットが2段以上あるPCケースならそのサイズが問題になることはほとんどないだろう |
またVGAクーラーにはオリジナルデュアルファンクーラー「TWIN FROZR 9」を採用。従来から風量を23%向上させた「TORX FAN 5.0」や、GPUから発生した熱を素早く拡散する「Core Pipe」、風切り音を抑えつつ効率的なエアフローを可能にする「Wave Curved 2.0」フィンデザインなど、MSIおなじみの技術を組み合わせることで、高い冷却性能と静音性を両立しているという。
製品画像が大きくデザインされたパッケージ。裏面には搭載機能や特徴について記載されている |
その他、主なスペックはCUDAコア数4,352基、メモリスピード18Gbps、メモリバス幅128bit、メモリ種別はGDDR6。出力インターフェイスはHDMI 2.1a×1、DisplayPort 1.4a×3の4系統を備え、4画面の同時表示や最高8K(7,680×4,320ドット)の高解像度表示に対応する。なお消費電力はリファレンスモデルと同じ160Wで、補助電源コネクタは8pin×1、推奨電源ユニット容量は550Wに設定されている。