エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1322
2023.08.12 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
外観チェックが終了したところで、ここからはカードを分解して「TORN Cooling」ソリューションを採用するオリジナルトリプルファンクーラーをチェックしていこう。冷却ファンには、エアフローを改善する効果があるストライプ構造が刻まれたブレードと、バリアリングを採用する90mmサイズの「AXL Fan」を搭載。さらに5本のヒートパイプで連結された2ブロック構成の大型ヒートシンクを組み合わせることで、冷却性能を向上させている。
エアフローを改善する効果があるストライプ構造が刻まれたブレードを採用。またブレードの外周はバリアリングで連結されている |
ヒートシンクは2ブロック構成で、5本のヒートパイプを使い連結されている |
GPUから発生した熱を5本のヒートパイプに移動するベースプレートは熱伝導率に優れる銅製で、その周囲にはメモリを冷却するためのプレートも用意されている |
ベースプレートには、おそらく「ThermalSync」用と思われるセンサーも内蔵されている |
前方のヒートシンクには5本のヒートパイプがバランスよく貫通。また電源回路のMOSFETに接触する部分にはサーマルパッドが貼り付けられている |
画像セッションのラストは、VGAクーラーをとりはずした基板をチェックしていこう。基板は実測長さ205mmのコンパクトサイズで、メモリは1GBのGDDR6を8枚搭載している。また電源回路は7フェーズ構成で、MOSFETには、ハイサイドMOSFET、ローサイドMOSFET、ドライバICを1チップに統合したDrMOSを採用している。
基板の長さはカード長より約100mm短い、実測205mm。パーツの実装密度もそれほど高くなく、全体的にスッキリとした印象だ |
基板のほぼ中央にはGPUであるIntel Arc A750を搭載。その周りには8枚のGDDR6メモリが実装されていた |
固体コンデンサやDrMOS、フェライトコアチョークで構成される7フェーズの電源回路 |
基板の裏面には5枚のタンタルコンデンサが実装されていた |
バックプレートを確認したところ、基板と接触する可能性がある部分には絶縁シートが貼り付けられていた |