エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1322
2023.08.12 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
続いてレイトレーシングの他、メッシュシェーダーや可変レートシェーディング、サンプラーフィードバックなどの機能を備えた最新API DirectX 12 Ultimateを使用する「Speed Way」の結果を確認していこう。
約20%、 |
最新の重量級ベンチマークということもあり、総合スコアは2,349、Graphics test 1は23.5fpsで、「Port Royal」や「DirectX Raytracing feature test」よりもフレームレートは低下。GeForce RTX 4060との比較では約7%スコアに差をつけられており、最新APIについてはアーキテクチャが新しいNVIDIA GeForce RTX 40シリーズの方が得意としているようだ。ただしRadeon RX 7600との比較では約20%高いスコアを記録している。
続いて一般的なゲームで使用されているラスタライズ性能を確認していこう。まずはAPIにDirectX 12を使用する「Time Spy」のスコアからだ。なおプリセットは「Time Spy」と「Time Spy Extreme」の両方で計測を行った。
WQHD解像度の「Time Spy」では総合スコアが13,131、フレームレートもGraphics test 1が80.71fps、Graphics test 2が73.43fpsで、重量級のゲームも最高画質で快適に楽しむことができる。また4K解像度の「Time Spy Extreme」でも30fpsを割り込むことはなく、シングルプレイであれば特に問題ないだろう。ちなみにRadeon RX 7600やGeForce RTX 4060と比較するといずれも15%高いスコアを記録している。
APIにDirect X11を使用するラスタライズテスト「Fire Strike」のスコアも確認しておこう。なおプリセットは「Fire Strike」「Fire Strike Extreme」「Fire Strike Ultra」の3種類全てで計測を行っている。
フルHD解像度の「Fire Strike」は、処理の重いGraphics test 2でも120fpsを超え、高リフレッシュレートな液晶ディスプレイを組み合わせてもその性能を引き出すことができる。またWQHD解像度の「Fire Strike Extreme」でもGraphics test 2で52.92fps、Graphics test 1では75.19fpsで、マルチプレイでも快適にゲームを楽しむことができる。ただし、4K解像度ではGraphics test 2で22.91fpsまでフレームレートが落ち込んでしまい、画質を調整してもシングルプレイが限界だろう。
またRadeon RX 7600との比較ではほぼ同等、GeForce RTX 4060との比較では「Fire Strike」では約3%、「Fire Strike Extreme」や「Fire Strike Ultra」では10%以上高いスコアを記録した。ここまでの結果を見る限り、3DMark系のベンチマークなら最新のミドルレンジと比較しても同等かそれ以上の性能が期待できる。