エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1323
2023.08.14 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
続いてPCの総合的なパフォーマンスをチェックできる「PCMark 10」の結果を確認していこう。なおプリセットは幅広いテストを実施する「PCMark 10 Extended」を選択している。
シングルスレッド性能の影響が大きいEssentialsでは5,000を超え、省電力プロセッサとしてはかなり優秀なスコア。またオフィス系アプリケーションの処理能力を計測するProductivityも3,000を超え、WordやExcelでの作業もストレスなく処理することができるだろう。ただし、マルチスレッド性能が重要になるDigital Content Creationでは1,700強、グラフィック性能が重要になるGamingでは、実行ユニット数の少なさやクロックが低めなことも影響して665に留まる。3Dレンダリングや動画のエンコード、ゲームなどを想定しているなら、Pコアのある第13/12世代Intel Coreプロセッサを搭載した製品を購入したほうがいいだろう。
続いて、3DMark Night Raidを使い、Intel Core UHD Graphicsのグラフィック性能を確認していこう。
Celeron N4100を搭載したモデルと比較すると、総合スコア、Graphics scoreとも約3倍で、従来のAtom系プロセッサからは大幅にパフォーマンスが向上している。とは言え、テスト中のフレームレートはGraphics test 1で17.79fps、Graphics test 2では23.65fpsで、グラフィック性能には過度の期待は禁物だ。
続いてライトなゲーム代表として「ドラゴンクエストXベンチマーク」の結果を確認しておこう。グラフィック設定は「最高品質」と「標準品質」で、解像度は1,280×720ドットと1,920×1,080ドットの2種類で計測を行った。
さすがに1,920×1,080ドットでは「最高品質」で“重い”、「標準品質」でも“やや重い”判定で厳しい状態。ただし、解像度を1,280×720ドットまで落とすことでスコアは3,000台後半まで上昇。判定も“普通”まで引き上げられ、軽めのゲームであれば設定次第で遊ぶことができるだろう。
「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト」では設定次第で、プレイできるレベルまで判定を引き上げることができた「ASUS ExpertCenter PN42」。続いて、より重い「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」の公式ベンチマークテストの結果を確認していこう。グラフィック設定は「高品質(デスクトップPC)」と「標準品質(デスクトップPC)」で、解像度は1,280×720ドットと1,920×1,080ドットの2種類で計測を行った。
元々内蔵グラフィックにはかなり厳しい中量級のベンチマークということもあり、最も軽い設定の「標準品質(デスクトップPC)」、1,280×720ドットでも“動作困難”、平均フレームレートも12.8fpsに留まり、設定を調整してもゲームプレイは厳しいだろう。