エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1324
2023.08.16 更新
文:編集部/撮影:pepe
OSDメニューまたはユーティリティの「ASUS DisplayWidget Center」からアクセスできるゲーミング向けのアシスト機能「GamePlus」もまた、ディスプレイを使いこなす上で見逃せない要素だ。プロゲーマーの声を取り入れて開発されたお役立ち機能が詰まっており、フレームレートを表示する「FPSカウンター」、画面のズーム表示が可能な「スナイパー」、サイズやパターンを複数種類から選んだクロスヘアを表示する「十字線」、クールタイム把握に重宝する「タイマー」などを利用可能。マルチディスプレイの並びを調整できる「ディスプレイ整列」のような機能も同じタブに収められている。
「FPSカウンター」は位置の調整やグラフ表示への切り替えなどが行える |
画面の一部をズーム表示することで遠くが狙いやすくなる「スナイパー」 | クロスヘア表示の「十字線」は、パターンやサイズも設定できる |
厳密なクールタイム管理が必要な場合は「タイマー」が役に立つだろう | 上下左右にラインを表示し、マルチディスプレイ時の位置合わせに使える「ディスプレイ整列」 |
ゲームのジャンルやコンテンツなどの用途に合わせて最適な表示モードを選択できる、合計8プリセットの「GameVisual」も要チェック。輝度やコントラストなど、それぞれの用途に適した数値があらかじめ設定されており、ワンタッチで切り替えられる機能だ。
具体的には、彩度とコントラストを高めた「RTS/RPG」、暗いシーンの視認性を改善した高コントラスト設定の「FPS」、動画鑑賞向けの「映画」、風景などの描画に適した「シーン」、入力遅延を抑えた「レース」、画像編集時などに適した「sRGB」、対戦相手のカラーが見分けやすくなる「MOBA」、さらにユーザーが任意のカスタマイズを保存できる「ユーザー」を備えている。
ただし各プリセットは色味や見え方が大きく異なるため、それぞれの用途で実際に見やすく感じるかは好みが分かれるところ。単に用途に合わせたモードを選択するだけでなく、必要に応じてより見やすく感じるようカスタマイズしてみよう。
RTS/RPG | FPS |
映画 | シーン |
レース | sRGB |
MOBA | ユーザー |
「ROG Swift OLED PG27AQDM」は27型WQHD(2,560×1,440ドット)のディスプレイながら、1,080p環境に慣れ親しんだゲーマー向けに低解像度をネイティブサイズで表示する「アスペクトコントロール」機能を備えている。24.5型(1,920×1,080)および25型(2,368×1,332)への切り替えが可能で、外周部分は黒縁で表示。いずれもリフレッシュレートは240Hzに対応、最大スペックで描画できる点に変わりはない。
24.5型(1,920×1,080ドット) | 25型(2,368×1,332ドット) |
長時間画面を凝視することの多いゲーミングディスプレイにとって、アイケア機能も重要な要素だ。「ROG Swift OLED PG27AQDM」はハードウェアベースのブルーライト軽減機能「ASUS Low Blue Lightテクノロジー」に加え、DC(Direct-Current)方式でバックライトを制御してチラつきを発生させない「フリッカーフリーテクノロジー」を搭載。いずれも国際な認証機関のTUV Rheinland認証を取得、目の負担や疲労の原因を抑える確かな性能が証明されている。