エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1325
2023.08.18 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
「STP-1650M」の内部構造は、フルブリッジLLC回路とDC-DCコンバータを組み合わせた設計を採用。コンデンサは一次側のルビコン製を含め、日本メーカー製の105℃コンデンサが使用されている。さすがはフラッグシップモデルとあって部品の省略はない一方で、奥行き165mmのショート設計のため、全体的にギッシリと詰め込まれているといった印象だ。ドーターボードを多用するなど、必要な部材をコンパクトに収めようという工夫が見て取れる。
奥行き165mmのショート筐体にギュッと詰め込まれた、「STP-1650M」の構成パーツたち。複数のドーターボードにより空間を立体的に活用している |
突入電流やノイズを抑制する入力部。EMC/EMIノイズをフィルタリングする、SCC製のX2安全コンデンサやYコンデンサが実装されている | 2つ並んで実装されているコモンモードチョークコイル。その奥のエリアでは、一次側整流回路のブリッジダイオードがヒートシンクに取り付けられている |
力率を改善するアクティブPFC回路のコイル。PFCスイッチやダイオードも整流回路とヒートシンクを共有している |
ヒートシンクのすぐ隣に実装されていたGOLDEN製のリレー |
筐体の中央部付近に実装されていた、一次側平滑回路のコンデンサ。耐圧420V/105℃対応のルビコン製コンデンサが採用されている |
LLC回路に実装されている共振インダクタ。MOSFETは小型のヒートシンクに取り付けられている | ドーターボードとして実装されているLLCコントローラ基板 |
入力を実際に使う電圧値に近い値に変換するためのメイントランス |
メイントランスのすぐ隣にドーターボードで実装されている二次側の整流回路。サーマルパッドをサンドイッチさせた放熱板が取り付けられている | 12Vから5Vおよび3.3Vを生成するDC-DC変換基板。よく観察すると、Jichuang Electronic製のコントローラが実装されていた |
スタンバイ用の5VSB回路に実装されているサブトランス。周囲には応答性に優れる固体コンデンサが実装されていた |
AMBEYOND Technology製の140mmファン「AV-F14025HB」。高耐久なダブルボールベアリングを採用、制御基板により低負荷時は回転を停止する仕様になっている |