エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1327
2023.08.23 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕/池西樹(テストセッション)
厚みのある受熱ベースプレートは「高精度ベース構造」が採用されている。厚さは実測で約17mmで、上部は凸凹なヒートシンク形状。ここにヒートパイプが接続されている。
受熱ベースプレート上部には出荷時より「メタルバー」が装着済み。またスプリングスクリューの雌ネジの採用はサイズS氏のこだわり |
さらに詳しく見ると、受熱ベースプレートのサイズは約42x40mm。CPU接触面のプレートは厚さ約2mmで、その上にφ6mmヒートパイプ計6本を厚さ約15mmのプレートで挟み込む格好。酸化を防止するニッケルメッキ処理が施されている。
2基の120mm冷却ファン「KAZE FLEX II 120」は2重反転方式が採用されている。これはなにかというと、フロント(正面)とミドル(ヒートシンク間)にマウントされた2基のファンは、それぞれ左回りと右回りで互い違いに回転するというもの。前作・風魔弐でも採用されたスタイルだ。
フロント(正面)は15mm厚のスリムタイプで、ブレード形状は反時計回り用、ミドル(ヒートシンク間)は26mm厚でブレード形状は時計回り用にデザインされている。いずれもヒートシンクに対して吸気になり、外部から取り込んだエアフローを乱流なくスムーズかつストレートに排出しようという考えだ。サイズによると「風量と静圧特性の向上が期待でき、より高い冷却性能が発揮できる(当時)」としている。
製品にはワイヤークリップが3基分が付属し、トリプルファンでの運用も可能としている |
15mm厚のフロントファン。スペックは回転数300±200rpm~1,500rpm(±10%)、騒音値2.58~23.8dBA、風量8.06~39.44CFM、静圧0.44~9.41Pa/0.045~0.96mmH2Oとされる。なおネジ穴部分の四隅には、厚さ1mmの振動吸収ラバーパッドが装着されている。
2基のヒートシンク間に挟まる格好でマウントされる26mm厚のミドルファン。スペックは回転数300±200rpm~1,500rpm(±10%)、騒音値4.0~28.6dBA、16.90~67.62CFM、0.74~14.71Pa/0.075~1.5mmH2Oとされる。また15mmファン同様、ネジ穴部分の四隅には、厚さ1mmの振動吸収ラバーパッドが装着されている。