エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1330
2023.09.01 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕/池西樹(テストセッション)
ずいぶんと姿を変えてきたな、というのが第一印象だ。Deepcoolのハイエンド空冷「Assassin」シリーズの最新作は、若干のスケジュールの遅延を経て、国内市場での販売がスタートした。というのも、5月末より開催されたCOMPUTEX TAIPEI 2023の同社ブース取材時の記事タイトルには「もうすぐ登場」とあり、ブラック色は6月中、ホワイト色は1~2ヶ月遅れで発売される見込みとお伝えしている。全世界的に市場への投入が遅れた理由を確認すると生産の遅れだそう。発売を心待ちにしていた読者も多かったはず。理由はどうあれ、記事を見て期待されていた方にはお詫びしなければならない。
COMPUTEX TAIPEI 2023のブースレポートでもお届けしたDeepcool「Assassin IV」 |
さて、ようやく発売に漕ぎつけた期待のハイエンド空冷だが、編集部に到着したのは7月に入ってすぐのこと。検証期間が長かったことで、細部をじっくり観察する事ができたし、撮影も順調に進行。さらに7月の終わりには、Deepcoolの開発担当者が来日し、直接話を聞くことができた。そういった意味では、発売までの時間を有効に使う事ができた。きっと内容の濃い検証記事になるはず。乞うご期待と言ったところだ。
Deepcool「Assassin IV」 市場想定売価税込16,180円(2023年9月1日発売) 製品情報(Deepcool / 株式会社アユート) |
シリーズ前作「Assassin III」(型番:DP-GS-MCH7-ASN-3)が発売されたのは、2019年9月13日のこと。
Assassin IIIと外観を比較すると、新作ではずいぶんと見た目が変わっている事が分かる。約4年振りにモデルチェンジを果たしただけに、外観のみならず性能面での向上が最も注目されるところだろう。本稿最終セッションではIntel Core i7-13700とCore i9-13900K、AMD Ryzen 9 7950X3Dを用意し、パフォーマンスをチェックしてみよう。
初代「Assasin」 | 2代目「Assasin II」 |
Deepcool「ASSASSIN III」(型番:DP-GS-MCH7-ASN-3) 市場想定売価税抜9,980円(2019年9月13日発売) |
前作からずいぶんと見た目が変わったAssassin IV。「AK400」等と共通のマトリックスフィンデザインが採用されている |
実機に触れる前に、外装パッケージをチェックしておこう。Assassin IVは、現行Deepcool製品共通デザインの化粧箱を採用。ここに製品画像や特徴等が記された”腰巻き”が装着されている。本体に比例して大型なパッケージのサイズは、実測で幅約245mm、奥行き約185mm、高さ約215mmといったところ。いかにもハイエンド志向の空冷CPUクーラーが詰め込まれている事が分かる。
またスペック表を確認しておくと、対応ソケットはIntel LGA1700/1200/1150/1151/1155/2066/2011-v3/2011、AMD Socket AM4/AM5で、現行CPUをカバー。外形寸法は幅144mm、奥行き147mm、高さ164mmとされ、全体重量は1,575gにもおよぶ。その他詳細については、この後の外観チェックで解説していこう。
Assasin IVはヒット作「AK400」等とは異なり、パッケージデザインは茶色地にエメラルドグリーンの差し色。製品画像や特徴が書かれた腰巻きは、シールで固定されていた |