エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1330
2023.09.01 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕/池西樹(テストセッション)
付属品をチェックしたところで、マザーボードへの搭載手順を解説しよう。Intel系はLGA 1700/1200/115x/2066/2011-v3/2011に対応するが、この後パフォーマンスチェックを行うLGA1700への搭載を試みた。検証用マザーボードにはASRock「Z690 Steel Legend WiFi 6E」を使用している。
マザーボード背面からバックプレートをCPUクーラーマウントホールに合わせる | 表面から4バックプレート四隅にメタルスペーサー(LGA 1700/1200/115x)を固定 |
4つのメタル製スペーサーにIntel用台座プレートを載せる | 台座プレートは複数ソケットに対応。LGA1700用に合わせておく |
台座プレート固定用ネジで台座プレートをしっかりとネジ留め | 4箇所を固定したら台座が完成する |
メッシュ素材のトップカバーを外し、固定用ドライバーを使ってスプリングスクリューを固定すれば、マザーボードへの搭載は完了。固定前のグリス塗布作業を忘れずに |
次にAMD Socket AM5への取り付け手順も確認しておこう。台座を作る過程で使用パーツが異なるが、基本的な手順は共通。特に台座完成後の固定方法は同じだけに一部割愛して解説している。なお検証用マザーボードにはASRock「B650E Steel Legend WiFi」を使用した。
マザーボード備え付けのプラスチック製リテンションを外す | ネジ穴を流用し、Socket AM4/5用台座固定ネジを4箇所に装着 |
AMD用台座プレートを仮置き | 台座プレート固定用ネジで4箇所をネジ留めすれば台座は完成 |
グリス塗布→メッシュ素材のトップカバーを外す→固定用ドライバーを使ってスプリングスクリューを固定で搭載作業は完了 |
マザーボードへの搭載を終え、テストセッションを前に隣接するメモリスロットのクリアランスを見ておこう。最近のCPUクーラーは、どんなに大型でも(例外はあるものの)メモリスロットへ干渉を避けるよう設計されている。ハイエンド志向のユーザーの多くは、ヒートスプレッダが装着された名だたるブランドのメモリを使用するだろう。そんなニーズを無視してCPUクーラーが隣の領域まで侵食しては、選択肢から外されかねない。
実際にメモリを装着した状態でクリアランスを確認すると、第2ヒートシンク側のカバーがメモリスロット上空を避けるように固定できている。これならどんなに背が高いメモリでも問題なく共存できるはずだ。また第3の冷却ファン(120mm)を増設した場合でも、上方向に20mmずらしての固定が可能。スペースを上手に分け合おうという考えだ。
注※メモリとの干渉を確認するため、メモリはCPUソケットに近いスロットに装着している |