エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1331
2023.09.03 更新
文:撮影・藤田 忠
Core i9-13900Kに続いては、16コアのパフォーマンスコアを搭載するRyzen 9 7950Xで試していこう。マザーボードはASRockの「X670E Taichi」に変更したため、同じPWM制御でもファンとポンプの回転制御は異なってしまう。そのため、回転制御はIntel環境と同じになるように、カスタマイズした。
16コア/32スレッドのRyzen 9 7950X。8コアのCCDを2基搭載している。PPT230W、温度リミット95℃で運用した | 「X670E」搭載マザーボードのASRock「X670E Taichi」を使用 |
ファンとポンプの回転制御値は、手動で設定した | 低負荷時の動作クロックは最高で5,700MHzまで伸びている。高負荷時はCCD1が5,150MHz、CCD2は100MHz程度下がった5,000MHz台で動作した |
Core i9-13900Kと同じく、「CINEBENCH R23」から確認していこう。各種スコアは「HWiNFO64 Pro」を使って記録し、CPU温度としては「CPU (Tctl/Tdie) [°C]」に加え、「CPU CCD1 (Tdie) [°C]」と「CPU CCD2 (Tdie) [°C]」。動作クロックは、CCD1の「Core 0 Clock (perf #1/1) [MHz]」と、CCD2の「Core 8 Clock (perf #13/14) [MHz]」、CPU消費電力「CPU Package Power [W]」、ファン回転数「CPU1 [RPM]」、ポンプ回転数「CPU2 [RPM]」を抽出している。
Ryzen 7000シリーズは、デフォルトで自動オーバークロック機能「Precision Boost Overdrive(PBO)」が有効になっており、ターゲット温度が95℃に設定されている。CPUがフルロードされる「CINEBENCH R23」では、CPU温度の「CPU (Tctl/Tdie) [°C]」は95℃のリミット温度まで上昇。さらに「CPU CCD1 (Tdie) [°C]」は、最高97.8℃を記録しているが、テスト中の「Core 0 Clock (perf #1/1) [MHz]」は、5,150MHzで安定して動作。「Multi Core」のスコアは、36,456ポイントと、Ryzen 9 7950Xの性能を引き出している。