エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1332
2023.09.06 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ここからは実際のゲームを想定したベンチマークテストの結果を確認していこう。まずは⼈気MMO RPGの最新版「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」のベンチマークからだ。グラフィックス設定は“最⾼品質”で、解像度はフルHD(1,920×1,080ドット)、WQHD(2,560×1,440ドット)、4K(3,840×2,160ドット)の3種類を選択している。
Radeon RX 7800 XTとRadeon RX 7700 XTの差はフルHD解像度では約7%なのに対して、WQHD解像度では約22%、4K解像度では約37%に広がり、解像度が高くなるに従ってメモリ帯域の影響も大きくなるようだ。またメインターゲットであるWQHD解像度までならいずれも判定は最高の“非常に快適”を獲得し、高フレームレートな環境でゲームを楽しむことができる。さらに4K解像度でもRadeon RX 7800 XTなら上から2番目の“とても快適”、Radeon RX 7700 XTでも上から3番目の“快適”判定で、ゲームプレイに支障はないだろう。
なお先代モデルに比べるとRadeon RX 7700 XTはすべての解像度でRadeon RX 6700 XTを上回る上々の結果。一方、Radeon RX 7800 XTはフルHD解像度やWQHD解像度で約4%、4K解像度では約12%の差をつけられている。
続いて「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」ベンチマークの結果を確認していこう。描画品質は“⾼品質”で、解像度はこちらもフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を行った。
重量級のRPGゲームとして知られている「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」だが、Radeon RX 7800 XTならWQHD解像度までは最高判定の“非常に快適”、Radeon RX 7700 XTでもフルHD解像度なら“非常に快適”、WQHD解像度でも上から2番目の“とても快適”判定を獲得し、高リフレッシュレートな環境で楽しめる。さらにRadeon RX 7800 XTなら4K解像度でも“快適”判定で、60Hzのスタンダードなディスプレイであれば問題ないだろう。
また「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」のベンチマークテストと同じく、Radeon RX 7800 XTはすべての解像度でRadeon RX 6800 XTを下回り、「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」でもストリームプロセッサ数の影響が大きいことがわかる。
タクティカルシューターゲーム「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」のゲーム内ベンチマーク結果も確認しておこう。「API」はVulkan、「総合品質」は“最高”、レンダリングのスケールは“100”、「AMD FSR 1.0」を“バランス”に設定し、解像度はこれまでと同じフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を実施した。
元々フレームレートが稼ぎやすいゲームと言うことで、4K解像度でもRadeon RX 7700 XTで232fps、Radeon RX 7800 XTでは320fpsをマークし、現行最速クラスのゲーミングディスプレイでもその力を存分に発揮することができる。
またRadeon RX 7700 XTとRadeon RX 6700 XTの比較ではすべての解像度で10~16%上回るスコアを記録。さらにRadeon RX 7800 XTとRadeon RX 6800 XTの比較でもフルHD解像度では約3%下回るものの、FSRの効果が大きくなるWQHD解像度や4K解像度では約9%上回り、RDNA 3アーキテクチャが強さを見せる。
同じタクティカルシューターゲーム「Tom Clancy’s Rainbow Six Extraction」のゲーム内ベンチマーク結果も確認しておこう。「総合品質」は“最高”を選択し、解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を実施した。
「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」に比べるとだいぶ負荷が高いテストのためフレームレートは低下しているが、WQHD以下の解像度なら200Hzクラスの超高リフレッシュレートな液晶ディスプレイでも十分な性能を発揮する。そしてRadeon RX 7800 XTなら4K解像度でも100fpsに迫るフレームレートをマークし、一般的な4K液晶ディスプレイなら性能が不足することはないだろう。