エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1334
2023.09.12 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:pepe
まずはCPUの最高パフォーマンスを計測できる「CINEBENCH R15」のスコアから確認していこう。
シングルコアテストは281cbで、データベースで確認するとCore i9-12900Kと同等のスコア。マルチコアテストはPL2の設定が115Wと低めながら3,282cbをマークし、先代のK型番モデルであるCore i7-12700Kに匹敵するパフォーマンスを発揮する。
続いて「CINEBENCH R15」より処理が重くなる「CINEBENCH R20」のスコアも確認しておこう。
シングルコアテストのスコアは751ptsで、データベースを確認するとこちらも「CINEBENCH R15」と同じくCore i9-12900Kと同等の性能。ただし、マルチコアテストについてはテスト後半がPL1の65W動作になるため7,858ptsまでしか上がらなかった。とはいえ、Power Limit制限を解除したCore i5-12600Kに比べると20%以上も高い結果で、Eコア数が多いメリットがしっかりとスコアにも表れている。
続いてメニーコアCPUへ最適化されているレンダリングベンチマーク「CINEBENCH R23」のスコアを確認しておこう。
スコアの傾向は「CINEBENCH R20」に近く、シングルコアテストはCore i9-12900Kと同等。マルチコアテストはPower Limit制限を解除したCore i5-12600K(16850pts)よりも20%以上も高いスコアで、ゲームをプレイしながら動画を配信するような用途でもCPU性能が不足することはないだろう。
続いて、シングルスレッド処理を中心にシステムの総合的なパフォーマンスを計測する「PCMark 10 Extended」の結果を確認していこう。
一般的な処理性能を測定する「Essentials」(目標スコア4,100以上)や、写真、動画の編集などの性能を測定する「Digital Content Creation」(目標スコア3,450以上)は10,000超え、オフィス作業や簡単なメディアコンテンツ制作の性能を測定する「Productivity」(目標スコア4,500以上)でも目標値の2倍以上となる9,523で、いずれも優秀な結果。さらに「Gaming」に至っては20,000を大きく上回り、総合スコアも10,000を超えている。これだけのパフォーマンスを発揮できていれば、よほど処理の重いクリエイティブ作業や、高解像度環境でのゲームプレイでない限り性能が不足することはないだろう。