ベンチマークテスト：3DMark Port Royal

まずは3Dベンチマークソフトの定番「3DMark」から、レイトレーシングの性能をチェックする「Port Royal」のベンチマーク結果を確認していこう。なお「ZOTAC GAMING GeForce GTX 1650 Low Profile GDDR6」はレイトレーシング非対応のため、本テストは除外している。

総合スコアは6,000、Graphics testのフレームレートは27.78fpsを記録し、テスト中の動画もなめらかに再生できていた。そして以前検証した「GeForce RTX 4060 VENTUS 2X BLACK 8G OC」のスコアと比較しても同等のパフォーマンスを発揮しており、ロープロファイルだから性能が低下するということもない。

ベンチマークテスト：3DMark Speed Way

続いてレイトレーシングの他、メッシュシェーダーや可変レートシェーディング、サンプラーフィードバックなどの機能を備えた最新API DirectX 12 Ultimateを使用する「Speed Way」の結果を確認していこう。なお「ZOTAC GAMING GeForce GTX 1650 Low Profile GDDR6」はやはり非対応のため、本テストも除外している。

総合スコアは2,555、Graphics test 1のフレームレートは25.55fpsで、「Port Royal」に比べるとやや低下しているが、テスト中の動画はコマ落ちすることなくなめらかに再生できていた。また「GeForce RTX 4060 VENTUS 2X BLACK 8G OC」との比較ではやはり性能差はなかった。

ベンチマークテスト：3DMark Time Spy

続いて一般的なゲームで使用されているラスタライズ性能を確認していこう。まずはAPIにDirectX 12を使用する「Time Spy」をチェックする。なおプリセットは「Time Spy」と「Time Spy Extreme」の両方で計測を行った。

いずれのプリセットでもGeForce GTX 1650から3倍以上のスコアを叩き出しており、「GeForce RTX 4060 OC Low Profile 8G」のパフォーマンスは圧巻の一言。これまでスリムPCケースを使用して、パフォーマンス不足で諦めていたゲームがあるなら、「GeForce RTX 4060 OC Low Profile 8G」への換装を検討してみるといいだろう。

ベンチマークテスト：3DMark Fire Strike

APIにDirect X11を使用する旧世代のラスタライズテスト「Fire Strike」のスコアも確認しておこう。なおディスクリートグラフィックスカードということを考慮して、プリセットは「Fire Strike」「Fire Strike Extreme」「Fire Strike Ultra」の3種類全てで計測を行っている。

フルHD解像度の「Fire Strike」では約2.8倍、WQHD解像度の「Fire Strike Extreme」や4K解像度の「Fire Strike Ultra」では3倍以上の差がつき、「Time Spy」と同じくその性能差は歴然だ。GeForce GTX 1650からGeForce RTX 4060へ換装することで、レイトレーシングやDLSS 3といった最新機能に対応するだけでなく、基本的なラスタライズ性能も劇的に改善することができる。