エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1335
2023.09.15 更新
文:撮影・編集部 池西 樹
ここからは実際のゲームを想定したベンチマークテストの結果を確認していこう。まずは⼈気MMO RPGの最新ベンチマークソフト「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」からだ。グラフィックス設定は“最⾼品質”で、フルHD(1,920×1,080ドット)、WQHD(2,560×1,440ドット)、4K(3,840×2,160ドット)の解像度で計測を⾏っている。
「GeForce RTX 4060 OC Low Profile 8G」は、すべての解像度で「ZOTAC GAMING GeForce GTX 1650 Low Profile GDDR6」から2.5倍以上もスコアが上昇している。また判定もWQHD解像度までは最高判定の“非常に快適”を獲得し、高リフレッシュレートな液晶ディスプレイでも全く問題なし。そして4K解像度でも“やや快適”で、画質を若干調整すればマルチプレイでもストレスなくゲームを楽しむことができる。
続いて「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」ベンチマークの結果を確認していこう。描画品質は“⾼品質”で、解像度はこちらもフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を行った。
「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」よりもかなり負荷が高いこともあり、「ZOTAC GAMING GeForce GTX 1650 Low Profile GDDR6」との比較では、フルHD解像度で約3倍、WQHD解像度では約3.4倍、4K解像度では5倍に迫るスコアを叩き出す。判定も4K解像度では“普通”まで落ち込むものの、WQHD解像度では“快適”、フルHD解像度なら“とても快適”で、WQHD解像度までなら高品質設定で問題ないだろう。なお4K解像度ではDLSSが利用できるため有効にしてみたところ、スコアは6,401、判定は“快適”まで引き上げることができた。
タクティカルシューターゲーム「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」のゲーム内ベンチマーク結果も確認しておこう。「API」はVulkan、「総合品質」は“最高”、レンダリングのスケールは“100”に設定し、解像度はこれまでと同じフルHD、WQHD、4Kの3種類。なお「ZOTAC GAMING GeForce GTX 1650 Low Profile GDDR6」では「AMD FSR 1.0」を“バランス”に、「GeForce RTX 4060 OC Low Profile 8G」では、「NVIDIA DLSS」を“バランス”に設定した状態で計測を実施した。
「ZOTAC GAMING GeForce GTX 1650 Low Profile GDDR6」でもWQHD解像度までならゲームプレイに問題なし。とはいえ、「GeForce RTX 4060 OC Low Profile 8G」では約2.4~2.9倍のフレームレートを記録し、4K解像度でも高リフレッシュレートな液晶ディスプレイの性能を引き出すことができるようになる。比較的軽いゲームでも、WQHD解像度や4K解像度でゲームをプレイするつもりなら「GeForce RTX 4060 OC Low Profile 8G」を選択するメリットは確実にある。
人気バトルロイヤルゲーム「Apex Legends」のスコアも確認しておこう。「Apex Legends」にはプリセットが用意されていないため、画質設定はできる限り高品質になるように設定し、144Hzのフレームレート制限は解除している。また解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で、フレームレートの計測にはCapFremeXを使用している。
「ZOTAC GAMING GeForce GTX 1650 Low Profile GDDR6」では、フルHD解像度でも70fps強までしか上がらず、60Hzのスタンダードな液晶ディスプレイまでが限界になるだろう。また4K解像度では要所でコア落ちが発生してしまい、かなり描画設定を調整する必要がある。
続いて「GeForce RTX 4060 OC Low Profile 8G」の結果を確認するとWQHD解像度までなら、最高画質設定でも高リフレッシュレートな液晶ディスプレイが視野に入るパフォーマンスを発揮。さらに4K解像度でも83.4fpsをマークし、スタンダードな液晶ディスプレイなら画質の調整は不要だろう。