エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1336
2023.09.19 更新
文:藤田 忠/撮影:pepe
LEDデバイスの最大のネックだったケーブルマネージメントに加え、組み立て作業自体もこれまでになく、スムーズに行えるようになると断言できるCORSAIR「iCUE LINK」システム。最後に「iCUE」ソフトウェアを紹介して、「iCUE LINK」のレビューを締めるとしよう。
最新バージョンの「iCUE」で、「iCUE LINK」デバイスをすんなり認識 | 他社とも連携が可能で、ASUSやMSI、NVIDIAのプラグインが用意されている |
CPUやマザーボードなど、システムのモニタリングにも対応する | ファン回転数のモニタリングとともに、プリセットや手動での回転数制御が可能だ。また、トピックのファン内蔵センサーによる温度も確認できた |
ファンとウォーターブロックのLEDを一元管理できる |
「iCUE LINK QX RGB」は、34個のLEDを2つのゾーンで制御可能。裏表で発光パターンを変えることができる |
裏面を赤色に、表面はほかのファンと同じ、「水彩スペクトル」で発光 |
ファンのブレードが停止、またはゆっくり回転、さらに逆に回転しているかのようなライティングを楽しめる「タイムワープ」 |
ファンブレードが止まっているようにみえるが、実際は下のファンと同じく回転しているのだ |
「iCUE LINK」のひと足先に、Philips Hue(https://www.philips-hue.com/ja-jp)や、Nanoleaf(https://nanoleaf.me/ja-JP/)が提供するスマートライト製品と連携して、「iCUE」ソフトウェアからライティング制御を行える「iCUE Murals」も正式公開している。
両メーカーのLEDスタンドやスマート電球、ストリップテープと接続することで、従来の「iCUE」デバイスで組んだPC本体はもちろん、液晶ディスプレイに表示されている画面と連動。部屋全体でさまざまなライティングを楽しむことができる。
部屋全体をゲームや動画に合わせてライトアップすることも可能 |
秋葉原にあるパソコンショップ アークでは、「iCUE Murals」を実際に体験できるデモスペースを設置。Philips Hueに対応したLEDバーがPCと連動する様子を試すことができる。店長の渋谷氏によると「PCだけではなく連動して発光するLEDバーにより部屋全体でライティング効果を得ることができます。ゲームや動画視聴の際に活躍するのはもちろんですが、配信の際に背後に設置しておけば、視聴者から目を引く配信画像になりますね」とのこと。PCだけではなく、「iCUE Murals」のような機能も用意されているのは、CORSAIR「iCUE」システムの魅力の一つといえるだろう。
パソコンショップ アークでは、実際に「iCUE Murals」を体験できる |
液晶ディスプレイの表示画面と連動して、LEDバーの色が変化、発光する |
LEDの発光色、パターンの制御から回転数の制御やモニタリング、電力供給までを1本のケーブルで実現する「iCUE LINK」デバイスは、魅せる系PCのケーブルマネジメントを含めた組み立て作業を劇的に楽にすること間違いなしと感じた。
フロントだけでなく、トップとリア、さらに空冷CPUクーラーのファンと数が多くなるほど、組み合わせるケーブル選びの難易度はアップするが、使用するPCケースのファンスペースのクリアランスを確認するのをはじめ、完成状態をしっかりと想像したり、図に書いたりしながら選べば大丈夫だろう。この辺も「iCUE LINK」で組み上げる楽しみと言えるかもしれない。
協力:CORSAIR