エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1337
2023.09.22 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:pepe
ここからは、グラフィックス機能が主役の検証を進めていく。まずは3Dベンチマークの大定番である「3DMark」から、レイトレーシングや可変レートシェーディング、メッシュシェーダーといった最新機能を網羅するDirectX 12 Ultimate対応テスト「Speed Way」を実行する。
さすがにデスクトップの最新ハイエンドマシンでも苦戦する重量級のテストだけはあり、フレームレートは(スコアそのまま)28.89fpsに留まっている。とは言えテスト中の映像にコマ落ちなどは見られず、滑らかそのもの。ゲームジャンル次第では、一線級の重量級タイトルでも問題のないプレイが可能と思われる。
続いてはDirectX 12に対応する「Time Spy」を実行。テストプリセットは「Time Spy」と「Time Spy Extreme」の両方を使用した。
Time SpyはWQHD解像度のテストということもあり、総合スコアは12,000オーバー、フレームレートも80fpsに迫る好結果をマークした。その一方で4K環境に解像度がアップするTime Spy Extremeは、スコア5,681のフレームレート約35fpsという結果で、描画もややモッサリ気味に感じるシーンがあった。重量級タイトルまたは最高画質の環境であれば、快適プレイの水準はWQHD解像度がベースになってくるかもしれない。
「3DMark」系テストの最後は、いまだ採用タイトルの多いDirect X11対応のベンチマークテスト「Fire Strike」だ。テストプリセットは「Fire Strike」と「Fire Strike Extreme」、「Fire Strike Ultra」の3種類すべてを実行している。
一般的にDirect X11環境ではDirectX 12に比べてGeForce RTX 40シリーズが苦戦しやすいとされているが、解像度ベースの比較ではTime Spyに勝るとも劣らない滑らかな描画性能を発揮。テスト中のフレームレートはWQHDのFire Strike Extremeで80fpsオーバー、4KテストのFire Strike Ultraでも40fpsに迫る好結果だった。
もっともパフォーマンスの傾向はDirect X11環境でも変わらず。3DMarkクラスの高負荷がかかるゲーム自体少数派なものの、快適プレイの水準はWQHDベース、ジャンル次第で4Kプレイも可能と言ったところだ。