エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1337
2023.09.22 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:pepe
ここからは、ゲーム系ベンチマークや実際のゲームプレイを通じて「Stealth 16 Mercedes-AMG」のパフォーマンスを見ていこう。まずはMMORPGの人気タイトル「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ」の公式ベンチマークテストを実行。グラフィックス設定は“最高品質”で、解像度はディスプレイのアスペクト比に合わせて1,920×1,200ドット/2,560×1,600ドット/3,840×2,400ドットの3パターンを選択した。
ネイティブ解像度の3,840×2,400では“やや快適”な水準の7,760で、フレームレートも平均50fps以上をマークしており、問題なく快適プレイが楽しめる。大規模レイドなどでモタつきが気になるようであれば、60fps張り付きでプレイできるであろう2,560×1,600まで解像度を落としてもいい。人気オンラインゲームをリッチな画質で楽しめる実力は十二分に備えている。
続いてはバトルロイヤル系の人気タイトル「フォートナイト」をプレイしてみよう。レンダリングモードを“DIRECTX 12”かつグラフィックスクオリティを“最高”にした画質重視の設定で、解像度は先ほど同様に1,920×1,200ドット/2,560×1,600ドット/3,840×2,400ドットの3パターンを選択。「CapFrameX」を使用してフレームレートを計測した。
仕様上のフレームレート上限である60fpsに近い環境でプレイしようと思うと、ちょうどいいのは平均59.1をマークしている2,560×1,600か、平均60fpsピタリの1,920×1,200ということになるだろう。平均50fps程度に留まる3,840×2,400では、バトルシーンにおいて多少動作がモッサリしてしまい、エイムが難しくなる場面がチラホラあった。
もっともディスプレイのリフレッシュレートが60Hz以上であれば、解像度やグラフィックス設定の見直しによって、大幅なフレームレートの改善が可能であろうことも確か。画質よりフレームレートを稼ぎたいフォートナイトのようなタイトルでは、60Hzのリフレッシュレートがネックになってくる。
次は最新の超解像技術であるDLSS 3に対応したアクションアドベンチャー「Marvel’s Spider-Man: Miles Morales」をプレイする。グラフィックスのプリセットは“非常に高い”を選択し、解像度は1,920×1,200ドット/2,560×1,600ドット/3,840×2,400ドットの3パターン。さらにレイトレーシングおよびDLSS&DLSSフレーム作成を有効化した設定でも計測を行っている。
2,560×1,600か1,920×1,200では平均フレームレートが60fpsに迫っており、ディスプレイの仕様をフルに活かしたプレイが可能。アクションアドベンチャーにおける最低限の快適水準は平均30fps程度だが、3,840×2,400でもそれを大きく上回るフレームレートをマーク、十分に快適なプレイが楽しめる。
特筆すべきはDLSS 3を有効化した場合で、レイトレーシングを有効化してさらに画質を強化しているにも関わらず、同等以上の快適さでプレイが可能だった。DLSS3対応タイトルであれば、本来荷が重い画質設定も問題にせずプレイできそうだ。
ゲーム系検証のラストは、広大な宇宙を飛び回って冒険するオープンワールドのアクションRPG「Starfield」をプレイする。画面設定がボーダーレススクリーンかウインドウモードの選択になるため、解像度はネイティブの3,840×2,400に固定。グラフィックのプリセットを”ウルトラ”~“低”の4段階で設定しながら、それぞれの環境におけるフレームレートを計測した。
“ウルトラ”ではようやく平均30fpsを超える程度で、プレイできなくはないがモッサリ感は否めない。「Starfield」ではマニュアルエイムでの銃撃戦もあることから、可能な限り60fpsに近付けようとすると、平均57.3をマークしている“中”がちょうどよさそうだ。よりリッチな画質で情感たっぷりの風景を楽しみたい向きには、“高”をベースにレンダリング解像度を50%程度に落としてプレイする手もあるだろう。