エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1340
2023.09.30 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕/池西樹(テストセッション)
アキバ取材班が主要店舗で行ったリサーチによると、オールインワン型水冷ユニットの人気は360mmサイズ(ラジエーター)モデルだという。240mmサイズは汎用性が高いものの、ラジエーターの表面積が広い360mサイズは理論的に冷却性能が有利であることはもとより「両者の売価が拮抗しており、もはや勧めにくい」といった声が複数聞かれた。
今回取り上げるMSI「MAG CORELIQUID M360」は、目下の主流である360mmサイズラジエーターを搭載しつつ、市場想定売価税込15,980円の高いコストパフォーマンスが魅力。PCケースにスペースがある事はもとより、節約志向の自作派にはピッタリの存在だろう。
さらに3年間の製品保証も付き、導入のしやすさは文句無しだが肝心の冷却性能はどうだろう。キニナルパフォーマンスをしっかりと検証し、モデル選定の後押しになればというのが本稿の主旨だ。
MSI「MAG CORELIQUID M360」 市場想定売価税込15,980円(2023年7月1日発売) 製品情報(エムエスアイコンピュータージャパン株式会社) |
MAG CORELIQUID M360は、Intel LGA115x/1200/1700/2011/2011-3/2066、AMD Socket AM4/AM5/TR4に対応し、多くのプラットフォームで利用できる。ラジエーターは俗に言う360mmサイズだが、実際には397mmとなり、搭載には最低限プラス37mmは必要というワケだ。そのほか幅は120mmで、厚さは27mm。当然ながら、固定には120mmファンピッチのネジ穴が必須となる。
その120mmファンは25mm厚のアドレサブルRGB仕様で、ラジエーターを冷やすだけでなく、イルミネーション機能も装備。回転数500~2,000±10%rpm、騒音値14.3~34.3dBA、風量21.63~78.73CFMで、軸受けには製品寿命70,000時間を実現する2ボールベアリングが採用される。
その他、チューブやウォーターブロックについては解説セッションで詳しく見ていく事にしよう。なおパッケージサイズは実測で長さ約435mm、奥行き約180mm 高さ約145mmで、大型長方形のBOXに一式が収納されている。