エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1343
2023.10.07 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
GIGABYTE「Z790 AORUS MASTER X」の「UC BIOS」には、Core i9-13900K搭載時に、CPU電圧とVcore Load Live Calibrationを自動的に調整してシングルスレッド処理時に6GHzの高クロック動作を可能にする「Instant 6GHz」という機能が実装されている。そこで、「CINEBENCH」系のベンチマークソフトを使い、その効果を確認してみることにした。
「Instant 6GHz」を有効にするには「Easy Mode」の「GIGABYTE PerfDrive」にある「Instant 6GHz」を有効にするだけ |
デフォルト設定時の「HWiNFO64 v7.62」の結果。PL1/PL2=4,095Wで、CINEBENCHのシングルテスト実行時は最高5,800MHzまでクロックが上昇 |
「Instant 6GHz」有効時の「HWiNFO64 v7.62」の結果。Power Limitの数値はPL1/PL2=4,095Wで変わらないが、CINEBENCHのシングルテスト実行時は最高6,000MHzにクロックが上昇 |
まず「CINEBENCH R15」のスコアを確認するとマルチコアテストについてはその差は1%未満で誤差の範囲に留まる。一方、シングルコアテストでは約2%の差がつき、「Instant 6GHz」の効果があるようだ。
「CINEBENCH R20」でもマルチコアテストの差は1%未満でやはり誤差の範囲。ただし、シングルコアテストではその差が約3%に広がり、「Instant 6GHz」の効果が大きくなっている。
「CINEBENCH R23」のスコアの傾向は「CINEBENCH R20」とほぼ同じ。マルチコアテストの差は誤差にとどまるものの、シングルコアテストでは約3%上回るスコアを記録した。
「CINEBENCH R24」でもやはりシングルコアテストでは約3%の差がついた。ここまでの結果を見る限り、「Instant 6GHz」を有効にすることで確実にシングルスレッド処理性能は向上している。設定も簡単なことからCore i9-13900Kを使用しているなら有効にしておいたほうがいいだろう。