エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1345
2023.10.12 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕/池西樹(テストセッション)
ここからは「AN600」を実際にPCに組み込みその冷却性能をチェックしていこう。CPUはProcessor Base Powerが65WのCore i7-13700、マザーボードはIntel B760チップセットを採用するASRock「B760M Steel Legend WiFi」で、Power Limitの設定は標準設定(PL1=65W/PL2=219W)の他、手動でPL1/PL2=125WとPL1/PL2=180Wに設定した場合でもテストを行った。またストレステストは「OCCT 12.1.7:CPU:データセット大」と「CINEBENCH R23:Minimum Test Duration:30 minutes」の2種類を用意し、CPU温度はCPU Packageの数値を、騒音値はデータログ機能を備えた騒音計アズワン「TM-103」をCPUクーラーから30cmの距離に設置して計測をしている。
テスト用のCPUにはProcessor Base Power 65WのCore i7-13700を使用している |
「B760M Steel Legend WiFi」の標準設定では、PL1(Long Duration Power Limit)は65W、PL2(Short Duration Power Limit)は219Wに設定されていた |
PL1/PL2=125WとPL1/PL2=180Wに手動で設定した状態でも計測を実施した |
まずはCore i7-13700の標準設定(PL1=65W/PL2=219W)にした場合の冷却性能から確認をしていこう。
標準設定ではPL2が219Wに設定されているため、テスト開始直後はいずれのストレステストでもPackage Powerが跳ね上がる。ただし、約30秒後にはPackage Powerは65W前後、CPUのクロックもPコアが3,300MHz前後、Eコアが2,700MHz前後で落ち着き、CPUの温度もおおむね60℃前後で推移する。