エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1348
2023.10.20 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
システムを高負荷環境で安定して動作させるには、堅牢な電源回路が不可欠だ |
ゲーミングマザーボードにとって、CPUやGPUへ安定した電力を供給する強靭な電源回路は、一際重要なポイントだ。「MAG Z790 TOMAHAWK MAX WIFI」の電源回路は、正確な電流を素早く供給できる完全デジタル設計の「Digital Power Design」を採用し、その構成は16+1+1フェーズ。MOSFETにはDrMOSの進化形にあたる単体90A出力のSmart Power Stage(SPS)、さらに高耐久なチョークコイルやコンデンサを組み合わせている。
そして電源回路の冷却には、放熱面積を最大限に確保したアルミニウム製の「拡張ヒートシンク」を搭載。2オンス厚銅層を備える放熱性に優れたIT-170サーバーグレード6層PCBも採用し、高負荷時でも安定してCPUの性能を引き出せる設計になっている。
16+1+1フェーズ構成の電源回路を搭載。MOSFETには、ハイサイドMOSFET・ローサイドMOSFET・ドライバICに加えて温度センサーを1チップにまとめた、Smart Power Stage(SPS)が採用されている |
90Aまでの出力に対応するSPSと、高耐久なチョークコイルおよび長寿命コンデンサを組み合わせている |
リアのI/Oパネルと一体化、広い放熱面積を備える「拡張ヒートシンク」を搭載 |
CPUソケット上部のヒートシンクは、放熱面積の拡張のためにフィン構造を採用。熱伝導率7W/mkのサーマルパッドが装着されている |
CPUソケットはLGA1700。最新の第14世代に加え、第13/第12世代Coreプロセッサとの互換性も維持されている | 補助電源コネクタは8pin×2構成だ |
基板はIT-170サーバーグレードの6層PCBが使用されている |
「MAG Z790 TOMAHAWK MAX WIFI」に搭載されているチップセットは、第13世代Intel Coreプロセッサと同時期に登場した「Intel Z790」だ。第14世代CPUが前世代に比べて技術的な差異が大きくないということもあり、新プラットフォームのパートナーとして引き続き採用されることになった。
CPUのオーバークロック機能やPCI Expressのレーン分割に対応するほか、20レーンのPCI Express 4.0および8レーンのPCI Express 3.0をサポート。CPUとの接続はDMI 4.0(x8)で、USBは最大5ポートのUSB 3.2 Gen 2×2を出力できる。
Intelプラットフォームにおけるハイパフォーマンス向けチップ「Intel Z790」を搭載 |
やや厚みのあるブロック形状のヒートシンクを装着。基板には2ヶ所のネジで固定されていた |