エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1352
2023.11.03 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕/池西樹(テストセッション)
ここで取り上げる「MAG CORELIQUID E360」は、非常に多くの選択肢が存在する360mmサイズラジエーター採用のオールインワン型水冷ユニット。冒頭でも触れた通り、つい先日「MAG CORELIQUID M360」(市場想定売価税込15,800円)の検証を行ったばかりだが、MSIでは両製品をほぼ同時期にリリースする事で、コストパフォーマンスの「M360」、冷却パフォーマンスの「E360」といった具合に、棲み分けを行うつもりだろう。
MSI「MAG CORELIQUID E360」 市場想定売価税込22,980円(2023年9月22日発売) 製品情報(エムエスアイコンピュータージャパン株式会社) |
ちなみに両者の価格差は、市場想定売価ベースで7,000円。この差は「M360」のコストパフォーマンスの良さが際立つ格好だが、これに納得できるモノが「E360」で見出せるかといった点は、最も重要なポイントになるだろう。
9月22日より店頭販売が開始された「MAG CORELIQUID E240」「MAG CORELIQUID E360」(取材協力:ツクモパソコン本店) |
ここで「MAG CORELIQUID」シリーズの製品ラインナップを確認しておこう。今回取り上げるのはブラック色の360mmサイズラジエーターモデルだが、他に240mmサイズラジエーター採用「MAG CORELIQUID E240」が存在し、用途やPCケースに合わせたサイズがチョイスできる。さらにカラーバリエーションとして、240/360mmサイズ共にホワイト色「MAG CORELIQUID E240 WHITE」「MAG CORELIQUID E360 WHITE」をラインナップ。合計4製品が店頭に並んでいる。
一覧に記した通り、ホワイト色は約1ヶ月遅れての販売開始。価格はいずれもメーカー発表の市場想定売価だが、ブラック色とは1,000円差がある。これは単に製造コスト分の反映だろう。
MAG CORELIQUID E360 WHITE |
次にスペック表から、MAG CORELIQUID E360の製品概要を把握しておく。まず製品名が表すラジエーターのサイズについては、当然ながら長さ360mmでは収まらず394mm。さらに幅は119.2mm、厚さはこの手の製品では平均的な27mmとされる。
アドレサブルRGB LEDを内蔵する搭載ファンは120mmで、厚さは25mm。これを長さ394mmのラジエーターに3基並べて搭載する事になる。またウォーターブロックはポンプ一体型で、ヘッド部分にはイルミネーションのギミックを内蔵。これらは各セッション毎に詳しく解説していこう。
なお対応ソケットは、Intel LGA1700/1200/1156/1155/1151/1150、AMD Socket AM4/AM5、さらにTR4だ。ちなみにSocket TR4(Socket SP3r2)については、360mmサイズラジエーターのみが対応し、240mmサイズラジエーターは非対応である点には注意が必要だ。また製品保証は3年間が提供される。
MAG CORELIQUID E360の外装パッケージ。外形寸法は実測で幅約460mm、奥行き約210mm、高さ約140mm。ちなみにM360は実測で長さ約435mm、奥行き約180mm 高さ約145mmだから、若干サイズアップされている |