エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1352
2023.11.03 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕/池西樹(テストセッション)
Processor Base Powerである125Wの設定では、まだまだ冷却性能に余力が残されていた「MAG CORELIQUID E360」。続いて、Maximum Turbo Powerである253Wに設定した状態でもテストを実施していくことにしよう。
まず「OCCT 12.1.10」の結果を確認すると、Package Powerは200~240W、コアクロックはPコアが5.5GHz、Eコアが4.3GHzに上昇した。そしてCPU温度は途中何度か90℃を超えるシーンがあるものの、それ以外は80℃前後で推移している。
また「CINEBENCH 2024」ではPackage Powerは240~270Wへと増加しているものの、CPU温度は90℃前後で、CPUが許容する最高温度100℃までは、若干の余裕がある。ちなみに動作クロックはPower Limit制限に引っかかるため、Pコアが5.4~5.5GHz、Eコアが4.2~4.3GHzの間を小刻みに変動している。
「OCCT 12.1.10」ではファン回転数は1,600~1,800rpm、ノイズレベルも43~47dBAで、ファンの回転数に合わせて変動している。また「CINEBENCH 2024」では、ファン回転数はフル回転となる1,800rpm前後、ノイズレベルも47dBA前後でフラットなグラフになった。
最近のオールインワン型水冷ユニットはファン回転数が最高2,000rpm以上、ノイズレベルも50dBAを超える製品が多い中、「MAG CORELIQUID E360」は回転数、ノイズとも控えめ。決して静音ではないが、50dBAを超える製品に比べると明らかに風切り音は小さかった。
また「CINEBENCH 2024」のスコアを確認したところ、PL1/PL2=125WとPL1/PL2=253Wでは、シングルコアテストは全く同じだったが、マルチコアテストは1,622pts→1,871ptsへと約16%スコアが上昇していた。
PL1/PL2=125W設定の「CINEBENCH 2024」の結果 |
PL1/PL2=125W設定の「CINEBENCH 2024」の結果 |