エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1353
2023.11.05 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕/池西樹(テストセッション)
ここからはPC COOLER(CPS)「RZ620」を実際のPCに組み込み、冷却性能をチェックしていこう。テストに使用するCPUは第14世代Intel CoreプロセッサのCore i7-14700Kで、マザーボードにはIntel Z790チップセットを採用するASRock「Z790 NOVA WiFi」を使用した。またストレステストは「OCCT 12.1.10:CPU:データセット大」と「CINEBENCH 2024:30 minutes(Test Stability)」の2種類を使い、CPU温度はCPU Packageの数値を、騒音値はデータログ機能を備えた騒音計アズワン「TM-103」をオールインワン型水冷ユニットから30cmの距離に設置して計測を行った。
テスト用のCPUにはProcessor Base Powerが125W、Maximum Turbo Powerが253WのCore i7-14700Kを使用 |
Long Duration Power Limit(PL1)とShort Duration Power Limit(PL2)はいずれも手動で設定している |
まずはCore i7-14700KのPL1/PL2をProcessor Base Powerの125Wに設定した場合の冷却性能を確認していこう。なおモードセレクトスイッチ付きケーブルの設定はファン回転数が500~2,000±10%rpmの間で変化する「M:パフォーマンスモード」にしている。
いずれのテストでもPackage Powerは設定通り125Wでフラットなグラフ。また動作クロックは「OCCT 12.1.10」のPコアが4.6~4.7GHz、Eコアが3.8~3.9GHz、「CINEBENCH 2024」のPコアが4.4~4.5GHz、Eコアが3.7~3.9GHzで推移し、以前テストした際の無制限設定に比べるとかなり控えめ。CPU温度も概ね60℃前後、突発的に上昇する最高温度も71℃に留まり、余裕を持って冷却することができている。
ファン回転数は、アイドル時が800rpm前後、騒音値も29dBA台でほぼ無音に近い状態。そして高負荷時の結果を確認すると、ファン回転数は1,450rpm前後、騒音値は36dBA前後で、アイドル時から大きくなったことは感じるものの、バラック状態でのテストでもノイズが気になることはなかった。