エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1354
2023.11.08 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ここからはCrucial「T500」のパフォーマンスをチェックしていこう。今回テストに使用したのは、容量2TBのヒートシンク搭載モデル「CT2000T500SSD5」で、ベンチマークソフトは「AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247」「CrystalDiskMark 8.0.4」「ATTO Disk Benchmark 4.00」を使用した。なおOS、ドライバ、ベンチマークテストをインストールしたシステム用SSDは別途用意している。(検証:岸本仁)
ヒートシンク搭載モデル「CT2000T500SSD5」(左)とヒートシンクなしモデル「CT2000T500SSD8」(右)の「CrystalDiskInfo 9.1.1」の結果。ファームウェアのバージョンや、対応機能は全く同じだった |
「CrystalDiskMark 8.0.4」のスコアも目立った違いはなく、「CT2000T500SSD5」(左)と「CT2000T500SSD8」(右)の違いはヒートシンクの有無と考えてよいだろう |
まずは「AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247」を使い、基本的なパフォーマンスとシーケンシャルアクセスの圧縮率の影響を確認していこう。
AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247:総合ベンチマーク |
AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247:Compression-Benchmark |
もともと公称値に比べて転送速度が低めに出るベンチマークだが、シーケンシャルアクセスは読込・書込とも5,500MB/sを超え、PCI Express 4.0(x4)接続のハイエンドSSDらしいスコア。ランダムアクセスも読込約2,880MB/s、書込約4,600MB/sと高速で、総合スコアも11,000に迫る良好な結果だった。また「Compression-Benchmark」は読込・書込とも大きなブレはなく、シーケンシャルアクセスについては圧縮率の影響はないようだ。
続いて「CrystalDiskMark 8.0.4」を使い、データサイズによる性能の違いを確認していこう。なおデータサイズは16MiB、128MiB、1GiB、8GiB、64GiBの5パターンで計測を行っている。
16MiB(MB/s) | 16MiB(IOPS) |
128MiB(MB/s) | 128MiB(IOPS) |
1GiB(MB/s) | 1GiB(IOPS) |
8GiB(MB/s) | 8GiB(IOPS) |
64GiB(MB/s) | 64GiB(IOPS) |
シーケンシャルアクセスを確認すると読込最高7,047MB/s、書込最高6,891MB/sで、公称値には届かないもののPCI Express 4.0(x4)のインターフェイスの限界に近い性能を発揮する。またランダムアクセスは書込が最高約1,027,400 IOPSで、公称値に比べるとやや低め。読込はほぼ公称値通りの最高約1,173,599 IOPSで、データサイズによるブレもほとんどなかった。
ちなみに「P5 Plus」と比べると、シーケンシャルアクセス、ランダムアクセスともスコアが向上。特にランダムアクセスについては読込、書込とも1.5倍以上と大幅に高速化されている。