エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1355
2023.11.10 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
タクティカルシューターゲーム「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」のゲーム内ベンチマーク結果も確認しておこう。「API」はVulkan、「総合品質」は“最高”、レンダリングのスケールは“100”に設定し、解像度はこれまでと同じフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を実施した。
やはり、グラフィックスカードの負荷が高い4K解像度ではスコアは横並びになる。ただし、WQHD解像度では約3%、フルHD解像度では約6%の差がついており、解像度を抑えてフレームレートを稼ぎたい場合には高クロックなメモリをチョイスしたほうがいいだろう。
続いて「アサシン クリード」シリーズの最新作「アサシン クリード ミラージュ」のゲーム内ベンチマークのスコアを確認していこう。「画質プリセット」は“最高”に設定して、解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を行った。
4K解像度やWQHD解像度では、グラフィックスカードの影響が大きいためスコアは横並びになった。一方、フルHD解像度では約9%フレームレートが上昇し、オーバークロックメモリを使用しているメリットがスコアにもしっかりと表れている。
テストセッションのラストは、オープンワールド型アクションRPGの大作「Cyberpunk 2077:Phantom Liberty」のゲーム内ベンチマーク結果を確認していこう。解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で、「クイックプリセット」はレイトレーシングを使用しない“ウルトラ”と、レイトレーシングを使用する“レイトレーシング:オーバードライブ”の2種類の設定で計測を行っている。
まず“ウルトラ”プリセットの結果を確認すると、4KやWQHD解像度でも約3%、フルHD解像度では約8%フレームレートが上昇している。ただし、“レイトレーシング:オーバードライブ”のプリセットでは、フルHD解像度でも約1%、4KやWQHD解像度ではいずれも1%未満で、グラフィックスカードの負荷が極端に高いシーンでは、メモリクロックの影響が無いこともある。
最高8,000MHzの高クロックメモリもラインナップするKLEVV「CRAS V RGB」シリーズ。JEDEC準拠の4,800MHzモデルと比較すると1.6倍以上も動作クロックが向上していることもあり、6,000MHzクラスの製品ではほとんど差がつかなかった「CINEBENCH」や「V-ray 5.0.2 Benchmark」でも確実にパフォーマンスの上積みが見られた。
また「Procyon」や「PCMark 10 Extended」でも明らかにスコアが上昇しており、特に大量データの一括処理や、4K/8Kクラスの高解像度動画・画像編集などではその効果を実感することができるだろう。さらに最も身近なゲーム用途においても、フルHD解像度を中心に多くのゲームタイトルでフレームレートの向上が確認できた。
ただし、ミドルレンジ以下のCPUやグラフィックスカード環境下では、オーバークロックメモリに手を出すより、CPUやグラフィックスカードそのものに投資をしたほうがメリットは大きい。一方で、すでに上位のCPUとグラフィックスカードを使用しているなら、さらなるパフォーマンスの上積みが狙える超高速なオーバークロックメモリは、魅力的な存在になるだろう。
提供:ESSENCORE(KLEVVブランド)