エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1356
2023.11.12 更新
文:編集部 絵踏 一/池西 樹
ここからは「EN1(仮)」にSSDを搭載して実際の動作を確認していこう。テスト用のSSDは「T-FORCE Z44A5」の1TBモデル「TM8FPP001T0C129」で、PCにはCore i9-14900KとASRock「Z790 NOVA WiFi」を組み合わせたハイエンドモデルを用意。なお「EN1(仮)」はリアインターフェイスのUSB 3.2 Gen 2×2 Type-Cポートに接続している。
「TM8FPP001T0C129」を接続したところ。インターフェイスはUSB経由のためUASPになっているが問題なく認識することができた |
CrystalDiskMark 8.0.4 1GiBの結果(MB/s) | CrystalDiskMark 8.0.4 1GiBの結果(IOPS) |
「EN1」は帯域幅10GbpsのUSB 3.2 Gen 2に対応しているため、シーケンシャルアクセスは読込・書込とも1,000MB/sを超えるパフォーマンスを発揮することができる。またランダムアクセスについても読込が約50,000 IOPS、書込は約57,000 IOPSで、SATA 3.0接続のミドルレンジクラス並の性能が期待できる。
またテスト中のSSD温度を確認すると、スタンド底面の冷却ファンに加えて、増設用のヒートシンクも付属するためアイドル時から温度に全く変化はなし。長時間データを書き込むような処理を行う場合でも、発熱を気にする必要はないだろう。
USBインターフェイスのためSSDのフル性能が出せるわけではないが、シーケンシャル性能では読み書きともに1,000MB/sオーバー、ランダム性能もSATA 3.0級の速度が出ており、外部ストレージとしての使い勝手は申し分ない。
さらに驚かされたのは万全の冷却対策だ。ベンチマークテスト中もアイドル時から温度がまったく変化せず、当初の想定を上回る安定動作を見せてくれた。仮にこの製品がUSB 3.2 Gen2x2対応だったとしても、十分冷やし切れそうな冷却機構。SSDに負担をかけず、普段遣いのプチ高速な外部ストレージとして、安心して使い倒すことができる。
そしてメーカー担当者が見た目にこだわったと語る、シンプルながら洗練されたデザインも好印象。ここはそのクレードル本体に釣り合うように、(例えば編み込みタイプのような)見た目のいいケーブルを組み合わせて運用することをオススメしたい。
協力:Team Group