エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1357
2023.11.13 更新
文:編集部 絵踏 一/池西 樹
Team Group「T-FORCE Dark Air Flow」シリーズ 製品情報(Team Group) |
今回検証を行う「T-FORCE Dark Air Flow」シリーズと初めて出会ったのは、6月に開催された「COMPUTEX TAIPEI 2023」の会場だった。
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記事中で“空冷SSDクーラー三兄弟”と紹介しているように3モデルあり、国内向けにはその中から長兄(?)の「T-FORCE Dark Air Flow I」と次男坊の「T-FORCE Dark Air Flow II」が発売決定。あいにく具体的な発売日は調整中とのことながら、今回は予習を兼ねて一足先にその2モデルの検証を進めていく。
COMPUTEXのTeamブースに展示されていた「T-FORCE Dark Air Flow I」。2本のヒートパイプと縦長のヒートシンク、小口径ファンで構成されている |
「T-FORCE Dark Air Flow I」は、グラフェン素材を用いた特許取得の2層構造を採用するというモデル。5mm径の純銅ヒートパイプ2本と多層構造のアルミ合金フィンを組み合わせ、小口径のPWMファンで熱を吹き飛ばす仕様だ。
COMPUTEX会場における担当者の言では、このモデルが最も冷却パフォーマンスに優れるということだった。長兄らしくフラッグシップモデルという立ち位置なのかもしれないが、その実力は後ほどの検証でハッキリするだろう。
ガラリとタイプを変えてきた「T-FORCE Dark Air Flow II」は、円筒形のヒートシンクを採用。側面にはファンも備えている |
そして「T-FORCE Dark Air Flow II」の方は、ベース部分のヒートシンクからヒートパイプを取り回し、円筒形状のヒートシンクに繋げたタイプ。COMPUTEXでは気が付かなかったが、実はこちらも“円筒”の側面に小口径のファンが搭載されている。
このモデルのメリットは、ヒートパイプを軸に上部のヒートシンクが可動するところ。万が一周囲に大きめの構造物やパーツがある場合でも、ヒートシンク位置を調整することで干渉を回避できるというわけだ。
シリーズには“末っ子”として「T-FORCE Dark Air Flow III」も存在しているが、こちらの国内展開は見送られた模様 |
なお編集部に届けられた評価機は、何を隠そうCOMPUTEX会場で展示されていたサンプルそのもの。編集部にて検証セッションに供され返却された後は、さらに10月末に秋葉原で開催された「ASK★FES 2023」の会場にも持ち込まれることになった。
エルミタ的には、場所を変えて都合三度も巡り合っているという忙しくも数奇なサンプル。次項からは、その外観とパフォーマンスを順番にチェックしていこう。
「ASK★FES 2023」のブース内にて、それなりのスペースを設けて展示されていた「T-FORCE Dark Air Flow」シリーズのサンプル。取材中は「またお会いしましたね」という心境だった |