エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1359
2023.11.16 更新
文:撮影・藤田 忠
「3DMark」の最後は、Direct X11ベースのテストプリセットとなる「Fire Strike」のスコアをみていこう。テストは解像度1,920×1,080ドット(フルHD)の「Fire Strike」、WQHD解像度「Fire Strike Extreme」、4K解像度「Fire Strike Ultra」の3種類全てを実行している。
DirectX 12ベースの「Time Spy」と同じく、WQHD解像度でテストが実行される「Fire Strike Extreme」の総合スコアは、最高24,396ポイント、Graphics scoreは最高26,027ポイントを記録し、テスト中のフレームレートはGraphics test 1が約130fps、同 test 2が約97fpsと、WQHDゲーミングを快適に楽しめる結果を出している。
ここからは実際のゲームタイトルを使って、「GALLERIA UL9C-R49」のゲーミングパフォーマンスを確認していこう。まずはミドル級ゲームタイトルとなる人気オンラインRPG「ファイナルファンタジーXIV」の公式ベンチマークとなる「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ ベンチマーク」からだ。グラフィックスの設定は”最高品質”を選び、解像度はWQHDで実行している。
「3DMark」のテストと同じく、動作モードの影響を確認でき、スコアと平均フレームレートともに「パフォーマンス」モードでの動作時が伸びている。両モードともにスコアは、最高判定”非常に快適”取得のボーダーラインとなる15,000ポイントを大きく上回っている。テスト中のフレームレートも180~190fpsと、不安のない数値をマークしている。物語序盤から、エンドコンテンツまで、快適にプレイを楽しむことができる。
ミドル級ゲームタイトルに続いては、ヘビー級ゲームタイトルとなる「Microsoft Flight Simulator」をプレイしてみよう。グラフィックスの設定は、APIにDirectX 12(ベータ版)を選択、画質は”ウルトラ”をベースに最高に設定したほか、超解像度技術のDLSS 3(フレーム生成)を有効にした状態でもテストした。フレームレートの記録には「CapFrameX」を使用し、ゲームの「ディスカバリーフライト」で、イタリアの「ナポリ」と「ニューヨーク」を5分間AI操縦で飛行した際を記録した。
比較的描画負荷の低い「ナポリ」では、超解像度技術を利用せずとも、60fpsオーバーを記録し、DLSS 3利用時は最高160fpsまで伸びている。眼下にビルが建ち並ぶ「ニューヨーク」ではGPUの負荷が大きく増すが、DLSS 3を活用することで、100fps台を発揮している。高精細で表示された世界の景観を眺めながら、快適なフライトを楽しめる。