エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1361
2023.11.20 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ここからは実際のゲームを想定したベンチマークテストを進めていこう。まずは人気オンラインRPGの最新ベンチマークである「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ」からだ。グラフィックス設定は“最⾼品質”で、解像度はフルHD(1,920×1,080ドット)、WQHD(2,560×1,440ドット)、4K(3,840×2,160ドット)の3種類で計測を⾏っている。
4K解像度ではグラフィックスカードの影響が大きいこともあり、スコアはいずれもほぼ横並び。またGPUの負荷が軽くなるフルHD解像度やWQHD解像度ではCore i9-14900Kとの比較では約30%と差が大きいものの、Ryzen 9 7950Xに対しては約8%前後の差にとどまり、これまでのRyzen Threadripperに比べるとシングルスレッドが重要なゲームでもかなり健闘している。
続いてRPGながら重量級のゲームとして知られる「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」のスコアをチェックしていこう。描画品質は“⾼品質”で、解像度はこちらもフルHD、WQHD、4Kの3種類の解像度で計測を⾏っている。
これまでのRyzen Threadripperでは、WQHD解像度やフルHD解像度環境でメインストリーム向けのCPUに大きく差をつけられていた「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」。しかし、Ryzen Threadripper 7980X/7970Xでは、いずれの解像度でもスコアの差は最大2%未満に抑えられており、メインストリーム向けCPUと変わらないフレームレートでゲームを楽しむことができる。
人気バトルロイヤルゲーム「Apex Legends」のスコアも確認しておこう。「Apex Legends」にはプリセットが用意されていないため、画質設定はできる限り高品質になるように設定し、144Hzのフレームレート制限は解除している。また解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で、フレームレートの計測にはCapFremeXを使用している。
フルHD解像度ではApex Legendsの最大フレームレートである300fpsの制限のため、4K解像度ではグラフィックスカードの影響が大きいことから、いずれもフレームレートは横並びになる。そしてWQHD解像度では、Ryzen 9 7950Xがその他のCPUに比べて約2%高いフレームレートをマークしているものの実際のゲームプレイではほとんど影響がないだろう。
続いて「アサシン クリード」シリーズの最新作「アサシン クリード ミラージュ」のゲーム内ベンチマークのスコアを確認していこう。「画質プリセット」は“最高”に設定して、解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を行った。
いずれの解像度でもフレームレートの差は最大3fps、約2%に留まり大きな差は出なかった。「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」と同じく、今回チェックしたCPUであればどれを選んでも変わらない性能でゲームを楽しむことができるだろう。