エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1363
2023.11.27 更新
文:撮影・藤田 忠
MSI「Cyborg-15-A12VF-859JP」 市場想定売価税込159,800円(2023年11月現在) 製品情報(MSI) |
「Cyborg(サイボーグ) 15」シリーズは、サイバーパンクの世界をコンセプトにしたスケルトンボディを採用するMSIのゲーミングノートPCだ。製品のキービジュアル(およびコンセプトキャラクター)を手がけたのは、SF・ゲームをテーマにしたアートワークや「Battlefield」シリーズの制作に参加したことでも知られている、ルーマニアのコンセプトデザイナーのポール・チェプタ(Paul Cheptea)氏。発売当初(2023年2月)の市場想定売価は税込214,800円だが、現在の実勢価格は税込15万円台とかなり手を出しやすい価格になった。リーズナブルなゲーミングノートPCながら、その個性的なデザインからも、いかにMSIが力を入れている製品かが窺える。
ちなみに「Cyborg-15-A12VF-859JP」は2023年2月に発売された製品。市場投入から時間が経ってからの撮って出しレビューとなるわけだが、メーカー担当者によると「発売以来、取り扱うノートPCの中では1、2を争う売れ筋モデル」らしい。MSIのこだわりが見事にハマった格好だが、今回あらためてその魅力を深掘りしていきたい。
サイバーパンクをコンセプトにした「Cyborg 15」シリーズ。ポール・チェプタ氏の手による、作り込まれた公式サイトは一見の価値アリ |
「Cyborg 15」シリーズのコンセプトキャラクターとなる「C15」。バックストーリーもしっかりと作られている |
「C15」のバックストーリーなど、コンセプトの詳細は、Cyborg 15シリーズのサイトを見てもらうとして、まずは今回の主役であるゲーミングノートPC「Cyborg 15 A12V」の特徴を確認していこう。
「Cyborg 15 A12V」の最大トピックは、キーや筐体の随所から中身が透けるスケルトンボディだろう。ゲームプレイに使う「W」「S」「A」「D」キーをはじめ、液晶ディスプレイのヒンジや背面、底面パネルがスケルトン仕様になっており、中身が透けるサイバーパンク風になっている。
「W」「S」「A」「D」キーがスケルトンに。バックライトでかなり良い感じに彩られるのもポイントだ |
底面全体のパネルもスケルトン仕様のため、うっすらと透けている | 吸気スリットが、「MSI TRUE GAMING(真のゲーミング)」の文字になっている |
底面部パネルの一部にはハニカム形状のデザインになっているなど、こだわりを感じる |
ウェブカメラが装備されている天板部や、液晶ヒンジ部分などもスケルトン仕様だった |
「Cyborg 15 A12V」は、MSIストアをはじめ、ヨドバシカメラやアプライド、エディオンなどのショップ限定モデルを合わせ、5モデルが展開されている。ここでは標準モデルのひとつで、実勢価格税込159,800円(2023年11月現在)の「Cyborg-15-A12VF-859JP」に触れていこう。
液晶ディスプレイは、15.6型フルHD(1,920×1,080ドット)パネルを採用。リフレッシュレートはファーストパーソンシューティング(FPS)系などのゲームで効果を発揮する、144Hz駆動に対応している。
正確なエイミングに影響するとともに、キャラがヌルヌルと動く、リフレッシュレート144Hz駆動に対応する |
CPUは第12世代Intel Coreプロセッサで、10コア/16スレッドを搭載するCore i7-12650H。グラフィクス機能は、NVIDIA新世代ミドルレンジGPUで、優れた省電力性で人気があるデスクトップ版GeForce RTX 4060と同じコア構成となるGeForce RTX 4060 Laptop GPUを搭載する。
ストレージは容量512GBのPCI Express 4.0対応NVMe SSDで、メモリはDDR5 16GB(8GBx2)を内蔵する。ネットワークは最大通信速度が2.4Gbpsに達するWi-Fi 6と、ギガビット有線LANに対応するほか、JEITA 2.0基準で最大9時間とされている53.5Whrリチウムイオンバッテリが組み込まれている。外形寸法は幅約359.36mm、奥行き約250.34mm、厚さ約21.95~22.9mmで、重量は約1.98kg。ちょっとした屋外への持ち出しも可能な薄型軽量設計だ。
アルミニウム素材のブラックボディとスケルトンボディが、絶妙なバランスで配されている「Cyborg 15 A12V」。外出先でも目を引くだろう |
MSIのロゴとともに、PREMIUM、PERFORMANCEなどの文字が入った梱包用箱 | パッケージも、「Cyborg 15」シリーズのコンセプトにそったデザインになっている |